インドネシアに、通常の収容施設とは別に“高級刑務所”があることが、独立機関の調査で判明しました。一部の受刑者が金銭と引き換えに利用していた疑いも浮上し、国会では、当局の苦しい説明に批判が噴出しました。
刑務所で“優雅な暮らし”?
インドネシアのジャカルタ近郊にある刑務所で実施された抜き打ち検査の映像。

扉を開くと、ソファやテレビが置かれた広々とした部屋があり、さらに、奥には大きなベッドまで確認できます。
“高級住宅”のような建物ですが、実はここは、インドネシアのジャカルタ近郊にある刑務所の中なんです。独立機関が調査したところによると、通常の収容施設とは別に、こうした“高級刑務所”が10棟以上も見つかったのです。

“高級刑務所”の部屋には、コンロや冷蔵庫が備わったキッチン、立派なエアコンなど、優雅な暮らしが送れるような設備が整っていました。
抜き打ち検査では、ほかにも建設中のゴルフシミュレーターやジムなども確認されたということです。
「牛の肥育事業のための事務所」矯正総局長がまさかの説明
普通の刑務所にはあるはずのない豪華な施設が、なぜ見つかったのでしょうか。

指摘されているのは、刑務所職員と受刑者との癒着。検査した独立機関は、一部の受刑者が金銭と引き換えに施設を利用していたのではないかと指摘しています。
浮上した「癒着疑惑」に国会は大荒れ。議員が厳しく追及すると、当局はまさかの説明を繰り出しました。

矯正総局長:
宿泊施設のように見える建物は、牛の肥育事業のための事務所です。
まさかの言い分に議員は怒りが爆発。

議員:
国民全員にウソをついているんですよ!
当局者:
はい…。
議員:
こんなことは許されません!

発覚から1週間後、議員らが現地視察を行い、建物を撤去するよう求めると、その日のうちに取り壊されました。
こうした問題を受け、刑務所長を含む当局者5人が職務停止になったということです。
(「イット!」10月5日放送より)

