台風並みの非常に強い風が吹き荒れたこの「春の嵐」。
鳥取県を中心に被害の爪痕を残しました。
鳥取市では、市の中心街・栄町の空きビルの看板が外れました。
近くの電線に引っかかり、落下は免れましたが、撤去作業は今も行われていません。
一方、大山町では。
田淵木萌記者:
倒木現場です。木が電線とガードレールに引っかかり、道路を完全に塞いでいます。
大山町の県道赤松大山線では約10か所で木が倒れて道路を塞ぎ、大山町赤松ー豊房間5.7キロの区間が通行止めとなりました。
4月5日は平井知事が視察に訪れ、被害状況を確認しました。
鳥取県・平井知事:
集落が途絶したとか交通が遮断されて孤立したとか、そういうのはないので道路の不通か所を直しながら順次、手当をしていく。
県は倒れた木の撤去や倒れる恐れのある樹木の伐採を進めた結果、6日夕方に通行止めは解除されました。
今回の強風で、これまでに鳥取市でけが人が2人、建物の被害が20件、農業施設の被害が6件確認されています。
鳥取県内に被害の爪痕を残した今回の「春の嵐」はなぜ発生したのでしょうか?
気象予報士の山根さんに解説してもらいます。
山根収気象予報士:
台風のような非常に強い風が吹き荒れた今回の天気。発達しながら日本海を進んだ「低気圧」が要因でした。
4日や日本海を進む低気圧が発達し、南から暖かい空気が流れ込みました。
鳥取市では4月としては観測史上最も強い最大瞬間風速35.8メートルを観測、松江市でも22.1メートルを記録するなど強風が吹き荒れました。
この時期は日本列島を挟んで南北で「冬の冷たい空気」と「春の暖かい空気」がせめぎあうと、山陰では今回のような「春の嵐」が起きやすくなります。
2012年4月にも強風のため、山陰道でトラックの横転事故が相次ぐなど被害が出ましたが、この時も低気圧が発達しながら日本海を進んでいました。
この時期、「日本海に発達した低気圧」という予報が出た場合、「春の嵐」に警戒してください。
この先も9日から10日にかけて要注意で、低気圧が日本海を通過する予想となっています。
詳しい予報は出ていませんが、改めて強風・暴風への備えをお願いします。