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『人類史図鑑』で目指したのは、人類が同じ未来を見て話し合える土台をつくること。

子どもから大人まで、国や文化をこえて、同じ本を見ながら未来を考えられる一冊を目指しました。


発明、発見、戦争、差別、対立、条約、国際協力。

人類の歴史には、希望につながる出来事もあれば、二度と繰り返してはいけない悲劇もあります。

そして私たちは今もなお、気候変動、戦争、貧困、格差、分断、情報の混乱といった、一つの国や一人の力だけでは解決できない課題の中に生きています。

こうした時代に必要なのは、ただ知識を増やすことだけではありません。

人類がどこから来て、何を経験し、何を繰り返し、何を学んできたのかを共有し、同じ未来に向かって話し合えることだと、私たちは考えています。

だから私たちは、人類の歩みを一冊で見渡せる本を作りたいと思いました。

それが、『人類史図鑑』です。


歴史を学ぶことは、過去を暗記することではない

私たちは、歴史を学ぶことは、ただ昔の出来事を覚えることではないと考えています。

なぜ争いは繰り返されたのか。

なぜ人は協力する道も選んできたのか。

なぜ技術は人を助けもすれば、傷つけもするのか。

なぜ人類は、条約や国際機関やルールを作ろうとしてきたのか。

歴史を学ぶことは、こうした問いに向き合うことです。

そしてそれは、今をどう見るか、未来をどう築くかを考えることにもつながっています。

私たちは、未来をよりよいものにするには、人類がただ同じ場所に存在するだけでは足りず、同じものを見て、共通の目標に向かって連携できることが必要だと思っています。

チームワークにおいて、「同じものを見る」ことは欠かせません。

それは単に視線を同じ方向に向けることではなく、目指すべき方向、共有する目的、そして協力の前提となる認識をそろえることです。

人類社会も同じです。

互いに違いがあるからこそ、まずは共通の土台として、人類全体の歴史の流れを共有することに意味があると考えました。

『人類史図鑑』で目指したのは、「人類が同じものを見て話せる状態」をつくること

『人類史図鑑』は、子どもから大人まで読めることを大切にして作りました。

小さな子どもは、まず絵から入ることができます。

少し成長すれば、見出しや短い説明から意味をつかめるようになります。

さらに年齢が上がれば、出来事のつながりや背景を自分なりに考えられるようになります。

そして大人にとっては、人類史全体を見渡しながら学び直すきっかけになります。

同じ本を読みながら、それぞれ違う深さで受け取れる。

しかし同時に、同じページを見て、同じ出来事を共有できる

それが、この本で実現したかったことの一つです。

私たちは、「子ども向けだから浅くする」のではなく、入口をやさしくすることを意識しました。

難しいテーマを消すのではなく、どうすれば多くの人が共通の土台として触れられる形にできるかを考え続けました。

それは、家庭での対話のためだけではありません。

学校でも、社会でも、国際社会でも、人類がより幸せな未来に向かって一致団結し、円滑に連携するためには、共有できる視点が必要だと考えているからです。

人類の歴史を、一冊の流れとして見渡せるようにしたかった

この本では、宇宙や地球のはじまりから、生命、古代文明、宗教、国家、戦争、産業、情報、国際条約、そして現代の課題まで、人類の歩みを大きな流れの中でたどれるようにしています。

個別の時代や地域の出来事だけでなく、

「それが人類全体の流れの中でどういう意味を持っていたのか」

が感じられるようにしたいと考えました。

たとえば、文字の誕生は、ただ便利になった出来事ではありません。

記録する力を得たことで、人類は知識や経験を共有し、次の世代へ引き継げるようになりました。

飛行機の発明は、ただ空を飛べるようになったという話ではありません。

距離の感覚を変え、人や物や情報をより広く結びつけました。

国際条約もまた、単なる制度ではありません。

悲劇を経験した人類が、これからどう協力し、何を守り、どう連携するべきかを言葉にしようとした積み重ねです。

こうした出来事をばらばらの知識としてではなく、

人類が何を共有し、何を失い、何を学び、どう協力の形を作ってきたのかという流れとして届けたいと思いました。

平和・人権・対話を、押しつけではなく「共通の目標を考える入口」にしたい

この本を作るうえで、私たちが特に大切にしたのが、平和・人権・対話です。

ただし、それを一方的な正解として押しつけたいわけではありません。

歴史には、立場の違いも、見え方の違いもあります。

だからこそ必要なのは、違いをなくすことではなく、違いがあることを前提に、それでも同じ未来について話し合える土台だと考えています。

私たちが『人類史図鑑』で目指したのは、

人類がよりよい幸せな未来を築くという目標に向かって、一致団結したチームワークで連携しやすくなることです。

そのためには、まず人類が何を経験してきたのかを共有することが必要です。

同じ歴史を見つめ、同じ失敗や努力を知り、その上で「これからどうしたいのか」を考える。

それが、共通の目標を持つための第一歩になると考えました。

『人類史図鑑』が、

「これはひどいことだったんだね」

「どうしてこうなったんだろう」

「これからはどうしたいだろう」

と語り合うきっかけになればと願っています。

日本語版と英語版を作った理由

『人類史図鑑』には、日本語版だけでなく英語版もあります。

それは、より多くの人に届けたいという思いだけではありません。

人類の未来を考えることは、一つの国や言語の中だけに閉じるものではないからです。

家庭の中で、日本語と英語の両方に触れながら読むこともできる。

海外の読者にも届けられる。

異文化理解の入口としても使える。

そうした広がりを持たせたいと思いました。

人類がよりよい未来に向かうためには、国や文化を超えて、共有できる理解の土台が必要です。

そのためにも、言語をまたいで届ける意味があると考えています。


本を作ること自体が、一つの対話であり、一つの協力の準備

本は、一方的に答えを与えるものではなく、読む人との対話の始まりだと私たちは思っています。

ページを開いた人が、絵を見て立ち止まる。

言葉を読んで考える。

誰かと話したくなる。

過去と今が、自分の中でつながる。

そうした小さな対話の積み重ねが、やがて社会の中で共有され、

人類が同じ未来に向かって連携するための準備になっていくのではないか。

そのような思いで、この本を作りました。

『人類史図鑑』が目指したもの

『人類史図鑑』は、

歴史の知識を増やすためだけの本ではありません。

子どもから大人まで、同じ本を手に取り、同じページを見ながら語り合う。

過去を知ることで、今を見つめ、未来を考える。

違いを消すのではなく、違いがあるままでも、共通の目標に向かって連携できる土台をつくる。

それが、この本で目指したことです。

もしこの本が、家庭で、学校で、社会で、そして世界のどこかで、

人類がよりよい幸せな未来を築くために、同じものを見て話し合う小さなきっかけになれば、これほどうれしいことはありません。

書籍紹介ページ

『人類史図鑑』の詳細はこちら

https://humanhistories.org/ja/story_of_humankind/

団体概要

特定非営利活動法人 Human Histories

https://humanhistories.org/




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