大野市和泉地区にある九頭竜湖駅はJR越美北線で唯一、乗車切符を窓口販売していましたが、3月31日で対面販売が終了しました。駅にはチケットを求める鉄道ファンが詰めかけ、昔ながらの販売風景を惜しみました。
午前10時55分、越美北線の列車が九頭竜湖駅のホームに到着すると、ぞろぞろと鉄道ファンが降り立ちました。
もちろんお目当ては、窓口で発行される乗車券や入場券といった切符です。
大野市のJR九頭竜湖駅は1972年(昭和47年)の開業以来、乗車切符を窓口で販売してきました。販売業務は国鉄時代から地元の自治体に委託され、10年ほど前からは地元の観光業者「福井和泉リゾート」が業務に当たってきました。
しかし、JR西日本は2020年から駅の運営体制の見直しを行い、その一環で九頭竜湖駅の切符の窓口販売を年度末で終えることになりました。
鉄道ファンは―
「知り合いと一緒に来たことも何回かあって、窓口で切符を買っていた。人がいなくなるというのはさびしい」
「手売りは駅員さんの優しさが伝わる楽しい駅だと思っていたので非常に残念」
九頭竜湖駅発行の貴重な「青春18きっぷ」を手に別れを惜しむ鉄道ファンも。「好きです。好きです。ラブです。越前大野駅はとっくにみどりの窓口がないので、ここがなくなるというのはさびしいです」
31日の窓口業務は正午で終了。切符は約120枚販売され、記念に1人で10枚ほど購入する人もいました。
販売担当の嶋田さんは「私は10年…さびしいですね。残念だけど越美北線はずっとここまで走っていてほしい。私たちがいなくなっても」と話していました。
業務終了後には、JR西日本から販売の担当者に花束が手渡され、長年の労をねぎらっていました。
4月1日からは乗車時に整理券を取って車内で精算する方式に変わります。
JR西日本管内では、小浜線の3駅でも3月31日で窓口販売が終了しました。