これまでにない新しい花をつくる、品種開発とグローバル展開
![]()
サカタのタネのオリジナル花壇苗品種「サンパチェンス」が2026年5月に発売20周年を迎えます。サンパチェンスは、その優れた開花パフォーマンスで世界中から高く評価されています。
サンパチェンスは、従来のインパチェンスが苦手としていた夏の暑さや強い直射日光に耐えられるよう改良された品種です。そのため、真夏でも力強く咲き続けることができ、夏の園芸に新しい選択肢をもたらしました。
これまでの20年、サンパチェンスはどのように進化し、園芸の可能性を広げてきたのでしょうか。本ストーリーではサンパチェンスの20年の歩みを紹介します。
「暑い夏の花壇に、今までにない新しい草花を」 サンパチェンスの誕生
インパチェンス属の種間雑種として誕生したサンパチェンス。その最大の特長は「真夏でも旺盛に育ち、春から秋まで鮮やかな花を咲かせ続ける」ことです。
一方、従来の園芸植物として利用されてきたニューギニアインパチェンスは夏の強い日差しや高温に弱く、日本の酷暑下の花壇では十分なパフォーマンスを発揮できないという課題がありました。
こうした課題に挑み、「暑い夏の花壇に今までにない新しい草花を」というコンセプトのもと開発されたのが、サンパチェンスです。鮮やかな花を咲かせ続けるその姿は、当時、ベゴニアやペチュニアが主流だった夏の花壇において、これまでになかった斬新な草花として新しい可能性を示し、現在に至るまで家庭でのガーデニングから大規模な植栽まで幅広く活用されてきました。
サカタのタネは、当時、鉢物としての市場があるものの、暑さや環境ストレスに弱いことから花壇における利用が盛んではなかった「ニューギニアインパチェンス」に注目しました。
これまで園芸に利用されてこなかったインパチェンス属の野生種を探し出し、それらを交配する種間雑種という方法によって、従来のニューギニアインパチェンスの常識を覆す新品種を開発するという挑戦でした。
その素材を集める過程で注目したのが、インパチェンスの自生地であるインドネシアでした。サカタのタネは耐暑性に優れた新しい品種をつくるためには新たな遺伝資源が必要であると考え、当時のインドネシア農業研究開発庁(IAARD)と遺伝資源の利用についての合意を結び、共同で探索と評価を行いました。収集した新しい素材を利用して研究開発を重ねた結果、サンパチェンスが誕生しました。
サンパチェンスとは
特長
1.春から秋まで長い期間楽しめる!
日の長さの影響を受けにくく、春から秋まで次々と開花します。
根張りがとてもよく、強風で倒れてもすぐに回復し、花が落ちても、蕾を次々と付けます。
2.夏の暑さに負けない!
強い日差しや高温にも耐える耐暑性を備えています。
3.大きく成長する姿を楽しめる!
1株でも見ごたえのある大きな株に成長し、鉢植えでは1株で直径約60cm※、地植えでは約1mに育つ旺盛な生育力があります。
※10~12号(直径30~36cm)の大鉢での栽培時を想定しています。
![]()
![]()
出荷時の苗 成長後のサンパチェンス「プリティピンク」
ラインアップ
サンパチェンスは現在13色を展開しています。
![]()
研究開発に終わりはない!常に最高のパフォーマンスを発揮する品種の開発
当初はマゼンタ、オレンジ、レッド、ホワイトの4色展開からスタートしました。
その後も日本で人気のある淡い色味の「オーキッド」、ピンク地で中央に鮮やかなレッドが入る花色の「レッドキャンディー」といったユニークカラーなど新品種を次々と開発し、ラインアップを拡充しています。発売後の品種についても継続的にパフォーマンスの確認を行いながら、より優れたパフォーマンスを発揮できるよう、花付きや株張りなどの改良を実施し、品種の入れ替えをしています。
1株で大きく成長することが魅力のサンパチェンスですが、「ベランダや玄関先など限られたスペースでも楽しみたい」といった日本の住宅事情に合うニーズに対応するため、2019年、姉妹シリーズとしてよりコンパクトな「サンパティオ」シリーズを発売しています。
![]()
名前の由来 「太陽に耐える」サンパチェンス
サンパチェンスは従来のインパチェンス属と異なり、直射日光に強く「太陽に耐える」ことができるため、太陽の「サン(sun)」と忍耐の「ペイシェンス(patience)」を合わせて名付けられました。
現在では日本に限らず、欧米やブラジル、中国など世界中で高い評価をいただいており、国際的な賞も数多く受賞しています。
![]()
利益の一部を資源国に配分
サンパチェンスの販売利益の一部はインドネシアに還元され、同国からも新しい遺伝資源のビジネスモデルとして高い評価を受けています。サカタのタネは、資源国との共同探索、評価、そこで得られた遺伝資源をもとにした研究開発と販売を経て、その中で生まれた利益を資源国に配分していく、遺伝資源の利用と利益配分のモデルを作り上げてきました。利益配分には、ロイヤリティーの支払いだけでなく、探索や評価などの技術協力も含まれており、これがさらなる共同事業の発展に寄与しています。双方にとって持続的に利益をもたらす関係を構築することで、今後も新たな遺伝資源にアプローチしていきます。
これらの活動は、非常に長期的な視点に基づいた取り組みのため、短期的な利益に直結するものではありません。一方、研究開発を競争力の根源とするサカタのタネの持続的な成長のためには欠かせない取り組みです。今後も国際的な協力体制を構築する努力を続け、人類のかけがえのない財産である生物多様性の保全と活用に貢献していきます。
大きく成長しながら長く咲き続ける──大規模植栽で存在感を発揮するサンパチェンス
生育が旺盛で、株が大きく成長しながら長い期間にわたって開花が続くサンパチェンスは、庭やベランダでのガーデニング用途に限らず、大規模植栽での活用が広がっています。
地植えでは1株で直径約1mの大株に育つため、少ない株数でも広い面積を彩ることができます。鮮やかで存在感のある花色は、メリハリのある景観を演出します。
現在は日本のみならず、海外でも活用されています。
サンパチェンスの活用が広がる北米、ヨーロッパ、ブラジル、中国における植栽事例をご紹介します。
北米
北米におけるサンパチェンスは、庭先やベランダなどのガーデニングを中心に、公園や道路を彩る植栽まで幅広い用途で楽しまれています。
![]()
![]()
![]()
ヨーロッパ
ヨーロッパでは、主に南ヨーロッパの植栽で活用が広がっています。耐暑性、花付き、花色の豊富さのほか、1株で大きくなり広い面積をカバーできる特長が従来の花壇用品目にはない性質として高く評価されています。
![]()
![]()
![]()
ブラジル
ブラジルでは主に公園や道路などの植栽で利用されています。日本と比較して、ブラジルの多くの主要都市ではマイルドな気候であるため、サンパチェンスをより長く楽しめます。四季があり、寒暖差のある日本では5~11月ごろまで楽しめますが、ブラジルではどの時期でも楽しむことができます。切り戻しや花がら摘みをしなくても草姿が崩れずに大きくなるため、植栽のメンテナンスに手を掛けず楽しめる品種として人気があります。ブラジルでは、サンパチェンスのトロピカルな色味が好まれており、赤やオレンジ、ローズなどの鮮やかな花色が好まれています。
![]()
![]()
![]()
中国
中国ではサンパチェンスのレッド系やピンク系の色味が人気です。花付きや分枝性、1株で広い面積をカバーできる点が高く評価されており、ベゴニアやサルビア、マリーゴールドなど夏の花壇を彩る品目に代わってサンパチェンスが活用される場所もあります。
サンパチェンスの草姿を生かし、立体的な花壇にも利用されています。
![]()
![]()
![]()
発売から20周年を迎え、現在では日本のみならずグローバルで活用が広がるサンパチェンス。
当社は20年以上にわたり、世界各地で栽培されるサンパチェンスのパフォーマンスを確認し、その情報を収集しながら絶え間なく研究開発を続け、新品種を生み出してきました。
さらに当社は、グループのグローバルネットワークを生かし、現地のニーズに合った使い方、楽しみ方の提案を行い、販路の拡大に取り組んできました。この20年の累計で約7億株以上を販売しています。
2026年は、サンパチェンス発売20周年のメモリアルイヤーを記念する取り組みの第1弾として、サンパチェンスの魅力をより多くの方に伝える「サンパチェンスアンバサダー」を募集しました(すでに募集は締め切りました)。
![]()
https://www.sakataseed.co.jp/feature/sunpatiens_ambassador/index.html
サンパチェンスの魅力をより多くの方にお届けするため、今後も日本国内向けのイベントやキャンペーンなどを予定しています。
サカタのタネはこれからも、グローバルネットワークを生かした研究開発とマーケティングで、暮らしを彩る革新的な品種を提供してまいります。
行動者ストーリー詳細へ
PR TIMES STORYトップへ