春休みのお出かけ先に迷っている家族へ、うれしいニュースがある。開館35周年を迎えた鹿児島市立科学館が大規模リニューアルを終え、3月27日から新たな展示を公開した。館内専用アプリの導入やAR技術との融合など、体感型・参加型の展示が大幅に充実。来館した小学生からは「理科とかよりも楽しい」という言葉も飛び出した。
半年がかりの大規模改修、4階展示場がお披露目
鹿児島市立科学館は、開館から35年という節目の年に約半年間をかけた大規模な改修を実施。3月27日、リニューアルした4階展示場がついにお披露目となった。
今回の改修の中心となるのは、二つの展示ゾーンだ。鹿児島ならではの地域性を打ち出した「鹿児島と宇宙」ゾーンと、日常に潜む不思議を掘り下げる「身の回りの科学」ゾーンの二つが、最新のデジタル技術を取り入れながら生まれ変わった。

目玉は館内専用アプリ、展示をめぐりながらアイテムをゲット
今回のリニューアルで最も注目を集めているのが、鹿児島市立科学館の公式アプリだ。
展示を見てまわりながら、各コーナーに設置されたアイテムにカメラをかざすと、科学にまつわるアイテムをゲットできる仕組みになっている。さらに、展示に関する詳しい解説情報を読むこともでき、デジタル技術を通じて科学への関心を高める工夫が随所に盛り込まれている。

ゲーム感覚で展示をめぐる体験は、特に子どもたちにとって「次のコーナーへ行きたい」という好奇心を自然と引き出す仕掛けとなっている。
重力の違いを体で実感、「鹿児島と宇宙」ゾーン
「鹿児島と宇宙」ゾーンでは、宇宙とのつながりを身近に感じられる展示が並ぶ。
子どもたちが足踏みとジャンプをすると、スクリーンに映し出されたキャラクター同士が走り幅跳びに挑戦する体験型コンテンツが登場した。地球・月・火星など星によって重力が異なるため、ジャンプで飛べる距離が伸びたり短くなったりする。遊びながら宇宙の物理法則を自然と学べる展示だ。

さらに、これまでも展示されていたロケットの第二エンジンにAR技術が融合した新コンテンツも話題を呼んでいる。タブレットの画面をエンジンに向けると、エンジン点火のシーンが再現され、音と振動が体に伝わってくるリアルな体験ができる。角度を変えると宇宙の映像が広がる演出もあり、まるで宇宙に飛び出したような感覚を味わえる。


滑車、光の三原色……「身の回りの科学」ゾーンも充実
「身の回りの科学」ゾーンでは、日常生活に潜む科学の原理を体験的に学べる展示が揃う。
滑車の数や組み合わせによって物を持ち上げる力がどう変わるかを実際に体験できるコーナーや、赤・青などを画面に映し出しながら光の三原色を学べるコーナーなど、学校の授業で登場するテーマを楽しく掘り下げられる内容となっている。難しい概念も、手を動かして体験することで、自然と理解が深まる構成だ。

「家族みんなで来たい」、子どもたちの声
リニューアルオープン当日に来館した小学生たちからは、興奮した声が相次いだ。
「想像を超えてきてすごいなと思いました」「(学校の)理科とかよりも楽しい。家族みんなで来たいです」
子どもたちの言葉が、新しい科学館の魅力を何よりも雄弁に物語っている。
鹿児島市立科学館の中馬秀文館長は、「大人から子どもまで楽しめる施設になっている。ここで学びを深くして社会に生かしていってほしい」と語った。
春休みのお出かけ先に
35年という歴史を持つ鹿児島市立科学館が、最新のデジタル技術を取り入れて大きく生まれ変わった。専用アプリを片手に展示をめぐる新しい体験は、子どもだけでなく大人も夢中にさせる内容だ。
春休み期間中のお出かけ先として、家族で足を運んでみてはいかがだろうか。
(動画で見る▶「学校の理科より楽しい」子どもが夢中に 35周年・鹿児島市立科学館、体感型展示とアプリで学びが変わる)
