幕末に生きた福井の歌人、橘曙覧シリーズ3回目は、曙覧について学び、その魅力を広めようとする若い世代の取り組みを紹介します。
 
去年8月、イベント会場で書道パフォーマンスを行っていた福井商業高校の3年生4人。書いているのは橘曙覧の独楽吟です。
 
彼女たちは「曙覧を勝手に応援する会」という団体のメンバーで、橘曙覧の顕彰活動の一環としてこの日を迎えました。
 
パフォーマンスを終えた生徒たちは「楽しかった」「うまくいきました。より多くの人の前で発表できる機会があったので、去年よりは多く広められたと思う」「まだあまり若い世代に広まっていないので広まってほしい」と話していました。
  
曙覧を勝手に応援する会が結成されたのは、今から2年前。部活動でも課外授業でもない、純粋に曙覧を広めることを目的として立ち上げられ、これまで様々な場所で活動してきました。
 
その集大成として彼女たちが取り組み始めたのが、夏祭りの書道パフォーマンスで書いた作品をポストカードにして地元の小学生に渡すというものでした。
 
関係先への許可取りやデザインなど、ほとんどの工程を自分たちで行ってきましたが、中でも大変だったのはポストカードの製作費をねん出するための営業活動でした。
 
部活動ではないため予算がない彼女たちは、様々な関係者に相談し、ようやく支援してくれる人を見つけることができました。
 
福井市内のすし店「海月」です。店主が「福井商業の先輩たちがうちのお店をとても助けてくれています。今でも福商のOGがいます。その子たちはとてもよく働いてくれ、礼儀正しく素晴らしい高校だと思い、皆さまのお力になればと思います」と伝えると…
 
「今回はご支援いただき誠にありがとうございます。ポストカードを作って少しでも橘曙覧を色々な人に知ってもらえるように活動していくつもりです。ありがとうございました」とお礼の気持ちを伝えていました。
 
こうして出来上がったポストカードの表面には、橘曙覧の紹介が書かれていて、裏面には自分たちがしたためた独楽吟の書がデザインされています。
 
1月31日にハピリンで行われた独楽吟フォーラムでお披露目され、約150人の来場者に一枚一枚、手渡しで配りました。
 
生徒たちは―
「ポストカードを配れて目標達成できてよかった。最初は橘曙覧を知っている人は少なかった」
「独楽吟と橘曙覧を別々に覚えている人がいたので、それを一緒に覚えてもらおうと活動してきた。それが、こうやって活動することによって広まっていって嬉しかった」
 
地元の偉人を学び、自分たちなりの方法でその魅力を伝える高校生たち。橘曙覧の歌と精神は、こうした若い世代の活動によって今後も受け継がれています。

福井テレビ
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