家族の支えを力に、水泳とノルディックスキー“二刀流”で夏と冬2つのパラリンピックを目指す中学生が大分県大分市にいる。
両親の思いや練習に励む様子を取材した。
この日、プールを訪れたのは大分市に住む都甲万結さん、中学1年生。
万結さんは生まれつき左腕の肘から先がない。そんな万結さんにスポーツの楽しさを教えたのは両親だった。
4歳の時、水泳教室がきっかけでのめり込む
万結さんが水泳に出会ったのは4歳の時。
母・千絵さんと参加した親子水泳教室がきっかけで、そこから水泳にのめり込むようになった万結さん。
はじめは周りから溺れないか心配されながらの練習だったが、高い身体能力を武器にコツをつかみ小学1年生で初めて全国大会に出場した。

初めての国際大会で金メダルを獲得
さらに、2025年12月にアラブ首長国連邦で開かれたアジアユースパラ競技大会に出場。
初めての国際大会だったが、個人5種目とリレーで金メダル5個・銀メダル1個を獲得する活躍を見せた。
小さいころから優れていたというキック力を日々磨き、試合の最後までバテないスタミナも武器の万結さん。
取材したこの日も休むことなく2時間以上泳ぎ続け、最後には50メートル9本を3セット泳ぎ自分を追い込む。
ーー都甲万結さん
「けっこうきつい。50メートルだったら前半は手で頑張って、後半はキックで頑張るというのを自分の中で考えている」

もうひとつの挑戦「ノルディックスキー」
さらに万結さんには、もうひとつの挑戦が。それが…ノルディックスキー。
ーー都甲万結さん
「難しいけれど、足をまっすぐ動かせるように意識している」
指導するのは万結さんの父・純さん。
自宅の前でスキーの板に車輪がついた道具を使って親子二人三脚で練習に励む。
ーー父・純さん
「だいぶ足の使い方が上手になっている。あまり本人に言いたくないが(人として)頼もしくなっていると思う。やっていることが実ってくれればいい」
万結さんはノルディックスキーを始めてまだ1年だが、将来性が見込まれて、パラノルディックスキーの育成選手に選ばれている。

友人は万結さんについて「自慢の友達」
国際大会でも着実に実績を積む万結さんですが、学校では仲良しの友達と女子トークで盛り上がる、ごく普通の中学1年生だ。
万結さんの友人は万結さんについて「いつも優しくて明るい人。同じクラスでも努力しているのが伝わる。自慢の友達」と笑顔で語った。

目指すは金メダル「両親に恩返しをしたい」
大変な練習の日々を仲間や家族に支えられて乗り越える万結さん、目指すはパラリンピックの舞台。万結さんの両親は次のように話す。
ーー父・純さん
「スポーツを通していろんな人と、いろんなものといろんな思いをつなげていけるような人・選手になってくれれば」
ーー母・千絵さん
「毎日忙しくて大変だろうなと思うので、本人のやりたいように。あとはそれを全力で応援してあげられたら」
最後に万結さんに意気込みを聞くと「お父さんはトレーニングを教えてくれて、お母さんは栄養を考えた料理を作ってくれて、2人には感謝しているので恩返しをしたい。夏と冬のパラリンピックで金メダルを取りたい」と力強く話した。

