新生活商戦が本格化する中、福井市内の量販店では宅配ボックスの売れ行きが好調です。「置き配」の普及とともに近年、設置が増えている宅配ボックスの市場がなぜ今年になり活況なのか…取材しました。
福井市にあるスーパーセンターPLANTでは、新生活に向けて家電製品や家具、掃除用品など、さまざまな商品が売れています。
原渕由布奈アナウンサー:
「中でも、例年になく売れているのが宅配ボックスです。いろんな種類があるんですね~。木目調のものやシンプルなモノトーンなど、デザインも豊富です」
郵便ポストと一体になったものや、ベンチとして使えるものなど利便性の高い商品も。
PLANTバイヤーの恩田将功さんは「去年の5倍の売り上げになっていて、かなりみなさん、興味を持っている」と話します。その理由は「26年度から置き配が標準化になるということで、宅配ボックスが注目されている」からだといいます。
国土交通省が定めた宅配便の基本ルール(標準宅配便運送約款)では本来「対面での手渡し」が原則。そのため置き配は、利用者が指定した場合や事業者の独自サービスとして実施という扱いでした。
しかし、物流業の人手不足解消などから今年、「置き配」が標準的な受け取り方法として認められる見込みです。
PLANTの買い物客に置き配について意見を聞くと「ドライバーさんのことを考えると、置き配はアリ。主流になってくるなら対応を考えたい」「やっと子供が寝たあと、ピンポンで起こされてしまい置き配が便利だなと思う」「(置き配に)僕は賛成。配達業者さんのことを考えれば1回で終わりたいだろうし、こっちもずっと待つのは大変」と前向きな声がある一方、心配の声も。
「(置き配は)やっぱり盗難が非常に気になる。だから、どうなんでしょう。一長一短あって。宅配ボックスがあればいいと思う」
こうした不安から、置き配された荷物を保管する宅配ボックスが注目されているのです。
需要の高まりを受け、各メーカーが商品開発に力を入れたことで選択肢も増えました。PLANTのこの店舗でも、取り扱いは去年の10種類から25種類に増えています。
大型のスチール製は1万円から3万円ほど。柔らかい素材や小型タイプは2000円前後から購入できます。
中でもよく売れているのが、複数の商品が届くときにも使える物だといいます。
バイヤーの恩田さん:
「一つ目の荷物はこちらに入れて。二つ目以降は上から入れて複数商品を受け取れる」
原渕アナ:
「なるほど。一つ目を扉から入れた後は鍵がかかって開けられないから、二つ目以降は上の蓋を開けて入れられるというわけですね」
ECサイトのセール期間など、複数の商品が届くときに便利だとニーズが高まってます。
また、集合住宅などに住んでいる人に人気なのが、ソフトタイプの折り畳み式の宅配ボックスです。玄関の前にスペースがない場合や、後片付けがしたいという方には、玄関に折りたたんで収納できる」
利用頻度が低く、使う時だけ出しておきたいというニーズにも対応でき、価格も5000円前後が主流で、据え置きタイプに比べ低価格です。
新生活が始まるこの時期、置き配の広がりとともに、宅配ボックスは「荷物の受け取り方」を変える新しい生活アイテムとして、注目を集めています。