2025年度、宮城県内では4校の小学校が閉校します。人口減少を背景に近年、全国的に多くの学校が閉校していますが、山元町では、廃校した校舎を活用し、ビールづくりが行われています。

2021年、少子化などを理由に閉校した、山元町の旧坂元中学校です。生徒たちの思い出が残る校舎で、今、行われているのは、クラフトビールづくりです。

去年、この醸造所を立ち上げた町の地域おこし協力隊の半田成さんです。
過去、アメリカやオーストラリアなどの醸造所で、経験を積んできましたが、新たな挑戦の場にこの廃校を選びました。

半田成さん
「山元町来た時に役場の方に相談させてもらって醸造所やりたいんですって話をしたら、すぐ物件の候補あるんで行きましょうって快く対応してくれたので、そこでぼくもすごく気持ちが良かったというか、この町でやりたいなと思えた」

山元町では、廃校した校舎を地域の活性化や雇用の創出につなげようと、民間事業者などに貸し出しを進めています。
旧坂元中学校には、これまでに半田さんの醸造所のほかに洋菓子店などが契約、新たな営みが生まれ始めています。

開校から閉校までの74年間、地域の中にあり続けた旧坂元中学校。醸造所のスタッフもこの場所で働く意味を感じていました。

スタッフ
「町の人の思い出が詰まった場所がブルワリーになったりとか、すごくすてきなことだと思うし、その中で自分もチームの一人として場所をつくっていけるのはすごくわくわくする」

これまでは業務用での出荷に限ってきましたが、より多くの人にビールを楽しんでもらおうと、今年から缶の製造も始めました。
半田さんは、閉校した学校でのビールづくりに、”地域の未来”を見据えています。

半田成さん
「ぼくはやっぱりビールが好きでビールを造っているので、それをおいしいと思ってもらった結果、町の人たちに良い町になったとか、町におもしろいものがあるなと思ってもらえたらいいので、町おこしというよりはぼくがおいしいビールを造って、皆に喜んでもらった結果、町がより良い場所になっていけばいいと思う」

仙台放送
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