EU首脳がゼレンスキー大統領への書簡を公表し、ウクライナ向け約900億ユーロの融資や、ロシア産原油をめぐる対立の打開に向けた姿勢を示しました。
EUのコスタ議長らは、ウクライナのゼレンスキー大統領に宛てた書簡で、約900億ユーロの融資がウクライナの経済の安定や防衛装備の調達を支える柱だと強調しました。
一方で、ロシア産原油への依存が大きいハンガリーなどが融資や追加制裁に同意しておらず、全会一致が必要なEUの意思決定が停滞している現状も明らかにしました。
EUは打開策として、ロシアの攻撃で損傷したウクライナを通るパイプラインの修復に技術と資金を迅速に提供する用意があるとし、費用はEU側が負担できるとしています。
これに対しウクライナ側は、パイプライン停止はロシアによる攻撃が原因だと反論したうえで、EUの支援を歓迎し、迂回(うかい)ルートの整備などを進めており、約1カ月半での復旧が可能との見通しを示しました。
ゼレンスキー大統領は、4月初めにも融資の一部が支払われるよう、改めて早期実行を求めています。