仙台地裁は「殺人という最悪の手段」と強い言葉で犯行を非難しました。
去年、宮城県岩沼市の海岸で保育士の女性を殺害した罪などに問われている男の裁判員裁判で、懲役21年の実刑判決が言い渡されました。
判決を受けたのは岩沼市土ケ崎の無職、佐藤蓮真被告(22歳)です。
判決などによりますと、佐藤被告は去年4月、岩沼市の海岸で太白区に住む保育士の行仕由佳さん(当時35歳)をペティナイフで複数回刺して殺害し、遺体を遺棄した罪などに問われています。
検察側はこれまでの裁判で、2人は交際関係にあり、妊娠していた行仕さんから「子供を一緒に育てたい」と告げられた佐藤被告が、わずらわしく思い、殺害に至ったと指摘していました。
一方、弁護側は「強固で一貫した殺意・計画とは言い難い」などと主張し、情状酌量を求めていました。
3月17日の判決公判で、仙台地裁の榊原敬裁判長は「抵抗もできなくなった被害者をさらに何度も突き刺した」と殺意が強固だったと認定。
さらに、被害者との関係性にも踏み込み、「経済的に利用し、妊娠後には煮え切らない態度で結論を先延ばしにしたあげく、自らの利益のみを考え、殺人という最悪の手段を選択・計画して実行した」などとして、懲役21年の実刑判決を言い渡しました。
傍聴席には殺害された行仕さんの高校の同級生、國井梓さんの姿もありました。
國井さんなどは佐藤被告の厳罰を求めるおよそ1万4000人分の署名を集め、嘆願書を提出していました。
懲役21年の判決を受けて…。
國井梓さん
「短かすぎるしかないですね。(懲役)何年になっても行仕が帰ってくるわけではない」