沖縄県名護市辺野古の沖合で修学旅行生を乗せた船2隻が転覆した事故が起きた場所は、サンゴ礁の切れ間にあたり、深さが急に変わるため波が高くなりやすい、不安定な場所でした。
船2隻だけでなく、事故を調査していた海上保安庁の船も転覆していて、専門家は地形や気象情報を見ると、海に出るべきではなかったと指摘しています。
日本水難救済会 遠山純司理事長:
沖合から来るうねり、どろっとした穏やかなうねりが浅い海域に入ってくと、水深との関係で突然波高が高くなる。海上保安庁の船も転覆しているので、小型船舶にとってみれば非常に危険な海域と言える
海上保安庁などで多くの救難活動に携わってきた日本水難救済会の遠山純司理事長は、リーフでは一見穏やかでも急に波が高くなるケースが多く、波浪注意報も出ているため、出港は取りやめるべきだったと指摘しました。
また、この時期は天候や風向きが急に変わりやすく、地元の漁師によると、2~3日前から波が高くなり、うねりが大きかったと言います。
地元の漁師:
この時期は風がまわるから気を付けて運航はしている。(リーフは)5分おきに急に波が上がってとかそういう感じなので、そこに入ってしまうと危険。安全だと思ったとは思うけど、もっと考慮するべきだったと思う
船に乗っていた人たちは救命胴衣を着用していましたが、遠山理事長は転覆した際は船にぶつかったり水を飲んでパニックになるため、それだけでは命が守れないと話します。
日本水難救済会 遠山純司理事長:
救命胴衣をつけるのは当たり前。やはり一番大事なのは出港していいのかの判断、船体の整備されているか、事故予防するための判断と備え、これが最も大事だと思います
二度と事故を起こさないために、事故原因の究明と対策の徹底が求められます。