北陸新幹線が福井まで延伸し2年。県都の玄関口、福井駅周辺では再開発が進み、街の景色は一変しました。一方で開業“特需”が一服する今後、にぎわいをどう継続していくのか。まちづくりの中心人物に、今後の戦略を聞きました。


2025年に福井県を訪れた観光客の数は2069万人。対前年比17.6%増、過去最高を記録をしました。
  
長野からの観光客:
「北陸新幹線ができてから、ちょっと行きやすくなったのかなと思って」
神奈川からの観光客:
「北陸だとね、乗り換えないんで非常に便利ですね。あわら温泉は2回目…良かった」
 
福井市中心部のにぎわい作りの仕掛け人、まちづくり福井の松尾大輔社長は「率直に言えば概ね良い状態が続いていると受け止めている。ドーンと人がいなくなって寂しくなるというのを懸念していたが、そういう状況ではない」と話します。
 
通過点から、目的地へ。新幹線の開業によりにぎわいが生まれ、福井駅周辺はいま、変貌を遂げようとしています。

大名町交差点には2月にに「御宿野乃福井」がオープン。そのコンセプトは「住むホテル」。和を基調にした客室、最上階には天然温泉を備えています。
 
兵藤遥陽アナウンサー:
「露天風呂には恐竜の足跡があったり、モニュメントなど福井らしさがあふれていて観光客も楽しめそうです」
 
そのほか福井市中心部では現在、3軒のホテルの建設プロジェクトが進行中で、客室数は新たに約460室、増加する見込みです。

そして3月24日には、福井駅西口・三角地帯B街区に複合施設「マルノウチフクラ」がオープンします。
  
B街区再開発組合の藤井裕理事長は「福井がランランランと楽しくなるようなネーミングにしました」と話します。 
 
飲食店や医療福祉施設、そして分譲マンションで構成されています。


ウクライナ侵攻による物価高騰で計画に暗雲が漂う中、デザインの再検討など藤井さんらは各方面と調整。駅前再開発の新たなシンボルを完成に導きました。
 
「昔から大名町の交差点は、福井の中心部にあって東西南北からの入り口になっている。マルノウチフクラを中心に福井を盛り上げていきたい」と藤井さんは今後のにぎわいをイメージします。
 


マルノウチフクラ1階には、県内で居酒屋チェーンを経営する「わらび」が寿司とおでんの新業態の店「鮨とおでん」をオープンします。80席あり、30名と25名の宴会場も備えます。
 
中村敏明社長は「最近は県内外のコンベンションや会議の後の宴会のニーズが多いため、それに対応するため広めにしている」とします。
 


わらびは現在、福井駅前で「炭と魚」を営業していて、マルノウチフクラとの距離は約200メートル。
 
近くに新店舗を出店させる狙いについて中村社長は―
「様々なジャンルで福井の魅力を食を通して発信できたらということで、コンセプトを変えて出店した。県外客も、まずは県内で人気のある地元で認知度の高い店を選ぶ傾向があるので、ぜひ地元の人に愛される店を作ることで、県外客からも魅力を感じてもらえる店を作っていきたい」

北陸新幹線金沢敦賀間の開業から2周年。それは成果の確認であると同時に、次の課題を見つめる節目でもあります。レールの先に続く未来へ。県と福井市、さらなる飛躍のために必要なことは。
  
まちづくり福井・松尾大輔社長:
「商品、サービスが観光客や県外からのビジネスの客向けのものが多くなっている。そういう需要は一定程度残るが、だんだんブーム的なものはなくなっていく。そうなると、それに代わって支えるのは住民や、働いている人、そういうリピート需要が大切になってくるので“遠くの一見さんより近くのリピーター”という観点から、繰り返し街の人に楽しんでもらえるサービスや商品開発に力を入れていく必要がある」

福井テレビ
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