この週末、鹿児島県霧島市の山あいにある2つの小学校で閉校式が行われました。
霧島市ではこの2年間で5つの小学校が閉校・あるいは休校となっていて、少子化の影響は地域の中心を担ってきた学校にも確実に広がっています。
15日、閉校式が行われた霧島市国分上之段の塚脇小学校。
123年の歴史に幕を閉じます。
児童代表
「みんなとお別れすると思うと悲しい気持ちです。でも、みんなとの思い出がたくさんできました。だからみんなとの思い出が僕の背中を未来へと押してくれます」
最後の児童4人のうち、校区外からの通学を認める特認生は2人。
卒業生をのぞく3人は近隣の小学校へ転校します。
学校には地域の住民や卒業生、歴代の教師らも集まり、思い出話に花を咲かせていました。
卒業生
「悲しい。長年いたので色々な思い出がこみ上げてきた」
「(地域の)皆さんがすごく努力してここまで学校が続いたことはとても素晴らしかった」
霧島市教育委員会によりますと、市内の小学校35校のうち、すでに3校が休校していて2025年度は2校が閉校。
さらに、学校全体の学級数が5つを下回る小学校は9校あり、特に山あいの地域では少子化の影響が顕著です。
塚脇小と同じく閉校する霧島市横川町の佐々木小学校。
14日の閉校式には最後の児童となった3人をはじめ、卒業生や地域住民らが集まりました。
児童代表
「きょう佐々木小学校閉校の日を迎えました。創立147年の歴史と伝統を持つ佐々木小学校。豊かな自然に囲まれ元気いっぱいな佐々木っ子」
児童たちが披露した合唱曲は、閉校に合わせて教師らとともに作詞作曲した「進め未来へ」でした。
閉校する2つの小学校は、いずれも存続のために地域と一体になって取り組んできた経緯があります。
それぞれの地区の代表者は、閉校の判断は地域社会としても苦渋の決断だったと声をそろえています。
佐々木地区自治公民館長・藤田純世さん
「『どうしても存続を』と地域の人は希望したが学校現場や親にとっては『子供のことを考えてください』とあったので苦渋の決断をした」
塚脇地区自治公民館長・岩崎健一さん
「小学校という役目は終わっても、この小学校という場は何かしら地域の活動の拠点になると思っているので模索していきたい」
地域の行事や運動会、その中心にはいつも小学校の存在があった2つの地区、地域の核を失った今新たな地域づくりを迫られています。