中東情勢の緊迫化による原油価格の高騰で高知県内のガソリンスタンドでも大幅な値上げが懸念されています。
竹久祐樹 記者:
「時刻は午後2時すぎです。ガソリン価格の値上げを心配してでしょうか。多くの車が次々と吸い込まれるようにガソリンスタンドへ入っていきます。付近では一部渋滞も発生し、スタッフが外に出て誘導に当たっています」
高知市にあるガソリンスタンドでは順番待ちの車が列をつくりました。スタンドの敷地からあふれ、道路にはみ出している車も。中に入れず給油を諦めて帰る車もみられました。
石油情報センターが3月11日に発表した9日時点の高知県内のレギュラー平均価格は1リットル当たり158.2円で、前の週より0.8円上昇。全国の平均価格よりもやや安いものの、県内でも2月の半ばからじわじわと価格が上がってきています。
高知さんさんテレビが県内のガソリンスタンドに取材したところ、石油元売り会社からの卸売価格の上昇に伴い、12日にも数十円の値上げとなる可能性があります。
ガソリン価格の高騰で打撃を受けるのは家計だけではありません。トラックを使って全国へ荷物を運ぶ物流会社も警戒しています。高知市に本社がある「四国運輸」。トラックなど約230台を保有し、単体では県内最大手です。
竹久祐樹 記者:
「荷物を積んで名古屋や大阪へ向かうトラックが並んでいます。名古屋までの距離は往復で千キロ以上あります。運輸会社によりますと、こちらのトラックの燃費は1リットル当たり3キロ程度といいますから、今回のガソリン価格の高騰は大きな影響をもたらしそうです」
ガソリン価格高騰の動きに経営者は。
四国運輸・松本俊一 社長:
「ドライバー不足であるとか、業界全体の問題が合わさって、かなり経営が厳しい状態が続くと思います」
Qそこに原油高となると
「弱り目にたたり目で」
アイドリングを控えるのはもちろん、トラックが何も載せない状態で移動しないよう運行管理を徹底。より効率的な移動経路の調整も日々行っているということです。
松本俊一 社長:
「効率的なルートの選択とか荷物を積載していない時は一般道路を通るとか、いろいろ努力をしているが、人件費が上がった中で、もう自助努力はぎりぎりのところまできている」
今後の情勢によってはレギュラーガソリンの価格が200円を超えるとの予想もあります。専門家は影響をどのように見ているのでしょうか。
Q(レギュラーの)ガソリン価格が200円超えをするとなると、あまり過去に例のないような事態になるのでしょうか
第一生命経済研究所 首席エコノミスト・永濱利廣 氏:
「そうですね。過去にあまり例がない事態で特に地方に行けば行くほど車がないと生活できないので、地方経済にとっては非常に大きなダメージになる可能性がある」
永濱さんは原油価格の上昇が続けば家計への影響は長期化すると指摘します。
永濱利廣 氏:
「原油価格が上がってから3か月から5か月くらいのタイムラグをともなって電気料金やガス料金も上がるので、さらなる負担につながる。さらにそれ以降については食料品の値上がりにも結び付くので、先行き10か月くらいにかけて徐々にいろいろな物の値段が上がっていく」
高知県の場合ガソリンだけではなく、当面は原油価格の動向にも目が離せません。
永濱利廣 氏:
「原油が上がって大きな影響を受ける産業というと一次産業が大きいわけなので、必然的に一次産業の比率が高い地域は原油高の影響を相対的に受けやすい」