県内のほとんどの公立中学校で11日卒業式が行われ、約1万4400人の生徒たちが学びやを巣立ちました。

拍手で迎えられ、堂々と入場する生徒たち。

鹿児島市の西紫原中学校では、195人の3年生が卒業の日を迎えました。

式では卒業生の名前が呼ばれたあと、松本遵校長が1人1人に卒業証書を手渡し、はなむけの言葉を贈りました。

西紫原中学校・松本遵校長
「たとえ道が曲がっていて、その先が見えなくても、きっといいことがあると希望を持ち、可能性を信じて進んでいってください」

卒業生代表の山下史桜さんは緊張した面持ちでお礼の言葉を述べました。

卒業生代表・山下史桜さん
「この学校で出会った仲間と経験が必ず私たちを支えてくれると信じ、共に歩んでいきたいと思います」

式の最後には卒業生全員で合唱です。

お世話になった先生や両親へ感謝の気持ちを込めた歌。

合唱では涙ぐむ生徒も。

式を終えた卒業生は友達同士で話をしたり、写真撮影をしたりして3年間を過ごした学び舎、そして仲間たちとの別れを惜しんでいました。

卒業生
「(とても)濃い3年間だった」
「高校でも会えそうな友達ができたので良かった」

こちらは奄美市住用町の市中学校です。

入場する卒業生は1人。

中村海莉さんです。

在校生もおらず市中学校の唯一の生徒が学び舎を後にします。

送る言葉では小学校時代の担任らがスクリーンを通して中村さんにエールをおくります。

中村さんはお世話になった人たちへ感謝の気持ちを述べました。

卒業生・中村海莉さん
「中学3年生として過ごしたこの1年は、全校生徒1人という特別な1年でした決して忘れることのできない私の大切な大切な宝物です」

2025年、併設する小学校と共に創立150年を迎えた市中学校。

多いときには児童生徒があわせて100人以上いましたが、既に小学校は休校し、この中学校も2025年度を最後に休校する予定です。

卒業式に出席した市集落の渡邊正勝区長
「子どもの活気ある声が聞こえないのは寂しい。海莉さんには自分の道を新しく切り開いて歩んでもらいたい」

人口減少で各地で学校がなくなる時代。

卒業の日に寂しさを抱きながらも、中村さんは次の一歩を踏み出そうと意気込んでいました。

市中学校を卒業した中村海莉さん
「小学校、中学校を同じ校舎で過ごしていたので、本当に9年間いろいろな思い出があふれている。中学校で部活動がなかったので、部活に入って仲間と一緒に頑張りたい」

鹿児島テレビ
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