10日午前、北海道・上富良野町で雪崩が発生し、外国人スキーヤーが巻き込まれる事故が起きました。
雪崩が多いこの時期、バックカントリースキーのリスクも指摘され続けています。

この時期相次ぐ雪山での事故ですが、その緊迫した救助の様子が公開されました。

分厚い雲に覆われていたのは、北海道の中央部に位置する十勝岳連峰。
連なる山脈の1つ、上富良野岳で10日、雪崩が発生し、外国籍のスキーヤーが巻き込まれました。

目撃者から「安政火口で雪崩が起きて1人が埋まっている」と110番通報が入ったのは午前10時40分ごろ。
現場は北海道・上富良野町の上富良野岳です。

警察などによりますと、雪崩に巻き込まれたのは外国籍の男性で、現場にいた同行者らが掘り起こして男性を救出したということです。

外国籍の男性は、通報から約1時間40分後にヘリで救助。
意識のない状態で病院に搬送されました。

男性は日本人2人を含む4人組でバックカントリースキーをしていたといいます。

この現場から南西約1km先では、3月5日にも雪崩が発生。
15人ほどでバックカントリーでスノーボードをしていた台湾籍の40代男性が雪崩に巻き込まれました。

北海道警の救助隊が撮影した映像。
発生した雪崩は幅約200メートル、長さ約300メートルに及ぶ大規模なものでした。

救助隊が進む斜面には、崩れ落ちた雪の小さな塊が残り、歩きにくい状況であるのが分かります。

たどり着いた現場には、大きく掘られた穴が。

雪崩に巻き込まれた台湾籍の男性はすぐに仲間に掘り起こされましたが、当初、意識がはっきりしない状態でした。

男性はヘリコプターで病院に搬送され、一命を取り留めたということです。

列島で相次ぐ外国人旅行客などの雪山での事故。
閉山中の富士山では9日午後3時ごろ、新7合目近くで、スウェーデン国籍の23歳の女性とニュージーランド国籍の51歳の男性が滑落する事故が起きました。

2人は、宝永火口付近で警察の山岳遭難救助隊によって救助され、防災ヘリで病院に搬送されました。

警察によりますと、23歳の女性は意識がはっきりしておらず、51歳の男性は全身の痛みを訴えていて重傷とみられるということです。

富士山は現在、全ての登山道が冬季閉鎖中です。

しかし、1月には1人で入山した20歳の中国人男性が下山中に転倒し、救助を要請しました。

強風が吹き荒れる闇夜の中を救助へ向かう、山岳遭難救助隊。
男性は翌朝救助されましたが、凍結した斜面を搬送する救助隊も、まさに命がけ。

さらに気温が上昇するこれからの時期は雪崩も起きやすくなるため、入山には命の危険が伴う可能性もあり、十分な注意が必要です。