ドライヤーの風量を最大にして、頭皮に風を当てるのが素早く乾かすコツだ。

「耳の後ろや襟足が乾かしきれていない人が多いので、まずは側頭部から後頭部の頭皮を目がけて風を当て、丁寧に乾かします。髪が長い人は、下を向いたり髪を持ち上げたりして、頭皮に風を当てましょう」

髪を持ち上げて頭皮にドライヤーの風を当てる(特集班撮影)
髪を持ち上げて頭皮にドライヤーの風を当てる(特集班撮影)

こめかみの辺りには頭に血を送る血管や、その血管を動かす筋肉が集中している。側頭部から温風を当てると頭全体に血が巡りやすくなる効果もあるという。

側頭部から後頭部の頭皮が乾いたら、同じように頭を動かしたり髪を持ち上げたりしながら頭頂部の頭皮を乾かしていく。毛先はすぐに乾くため、頭皮全体が乾いた後に軽く風を当てる程度で大丈夫だ。

正しい手順(3)冷風で仕上げ

頭皮が乾いた後に忘れてはいけないのが、「冷風」や「スカルプモード(低温風)」に切り替えて、髪と頭皮全体に風を当てること。

「髪に温風を当てるとキューティクルが開きやすくなり、ゴワゴワすることがあります。仕上げに冷風を当てながら手ぐしを通すことでキューティクルが引き締まり、艶が出てきます。また、頭皮に冷風を当てることで程よく熱が冷めるので、汗によるベタつきも抑えられます」

冷風を当てながら手ぐしを通すと艶が出る(特集班撮影)
冷風を当てながら手ぐしを通すと艶が出る(特集班撮影)

夏場はドライヤーの温風で汗をかき、かえって乾きにくくなってしまうことがある。その場合は温風と冷風を交互に当てると、頭皮を冷ましながら乾かせる。

「頭皮が乾燥しやすい人も、温風と冷風を交互に当てると乾燥しにくくなります。頭皮がある程度乾いた時点で、冷風に切り替えてもいいでしょう」

髪が傷みやすい人は「アウトバストリートメント」を

タオルで挟んで髪の水分を優しく取り除き、ドライヤーの風で頭皮をしっかり乾かしてから、冷風でキューティクルを引き締める。

この乾かし方を習慣化するだけで、髪や頭皮の質が改善していくという。

しかし、カラーやパーマをしている人はキューティクルが開きやすく、髪がダメージを受けやすい。そのため、ドライヤーをかける前にアウトバストリートメント(洗い流さないトリートメント)をつけるのがお勧めだ。

髪が傷んでいる人はドライヤーの前にアウトバストリートメントを(画像はイメージ)
髪が傷んでいる人はドライヤーの前にアウトバストリートメントを(画像はイメージ)

「洗ってキレイになった髪に、最後に洋服を着せてあげるのがアウトバストリートメントです。つけた後はドライヤーで乾かせばOK。髪が整うと花粉がつきにくくなったり、紫外線のダメージを受けにくくなったりするので、これからの季節は特に意識したいケアだといえます」

髪にとってリスクなのは、「温風を当てること」ではなく「濡れたまま放置すること」だ。ドライヤーを活用して、頭皮までしっかり乾かすことを意識してほしい。

本山典子(もとやま・のりこ)
シャンプー好きが高じて15歳の頃に美容室でアルバイトを開始。短大卒業後に美容師免許を取得し、美容学校教職員、美容室勤務を経てヘアケア商材を扱うメーカーに入社する。事業部長として企画開発、営業などに携わった後、2015年に一般社団法人「国際毛髪皮膚科学研究所」の代表理事に就任。毛髪診断士指導講師の資格も取得し、現在は国内外でセミナーを開催。2024年に東京都目黒区でラドン浴サロン「サードウェイハウス」を開業。テレビや雑誌など幅広いメディアに出演している。著書に『毛髪診断士のときめき美髪BOOK』。

取材・文=有竹亮介

プライムオンライン特集班
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