WBC開幕は3月5日です!高まる連覇への期待。
しかし、実は地上波で生放送を見られないこと知っていますか?
これについて街では「じゃあ何でやるの?」と困惑の声も。
(Q,ネットフリックスって知ってますか?)
【街の人】「めっちゃフリック?」
専門家は「最終的には国民が見たいものが見られなくなる。そういう時代を招きかねない」と危惧します。
今回のWBC、盛り上がりに変化はあるのでしょうか。緊急取材しました。
■グッズショップはすでに大盛り上がり
26日、ついに侍ジャパンに大谷翔平選手が合流。
WBC連覇への思いを「前回優勝したからといって、今回簡単に勝てるというわけではないので、自分たちの野球をしっかりやることがまず大事」と語りました。
前回、劇的な優勝で日本中が歓喜に包まれた、ワールド・ベースボール・クラシック。すでにファンの期待も高まっています。
【記者リポート】「月曜日に侍ジャパンの強化試合が行われる、京セラドームです。すでにこちらのショップには、多くのお客さんがグッズを買いに来ています!」
こちらのショップには、侍ジャパンを応援するグッズがところ狭しと並びます。
「阪神ファンなんで、佐藤輝明選手のタオルを買いにきました」という人や、「LAに行った時に、(大谷選手が)けがで見れなかったので、出てくれるだけでうれしいけど、投球している姿を見られたらいいな」という人もいます。
■関西球団の選手が人気 日本が連覇達成で経済効果は931億円
さらに別のお店でも…。
【記者リポート】「ありました!大谷翔平選手のユニフォームです。侍ジャパンを応援するグッズがたくさん並んでいます」
大阪市内にあるこのショップでも、グッズの売れ行きが好調だといいます!
【セレクション大阪BIGSTEP店 栗野銀治さん】「すごい売れ行きはいいです。(プロ野球の)関西のチームの選手が結構多くのファンに人気ですね」
実際に「オリックスの宮城選手を応援しているので、それでTシャツかユニフォームがないかなと思って見にきました」と関西のチームの選手のグッズを購入する人も。
中にはプエルトリコ出身ながら、大谷選手のユニフォームを着ている人も。
「母国を応援するけど、大谷選手が勝ってもうれしいよ!アイラブオータニ!」と語りました。
日本が連覇を達成すれば、社会に与える影響は絶大で、関西大学の宮本勝浩名誉教授の試算では、その経済効果は、およそ931億円にのぼるといいます。
日本中から、その活躍に期待が集まる、侍ジャパン!
■「無理やり入れる」WBCが地上波で見られない子供たちのショック
将来の日本代表をめざす野球少年たちも期待に胸を膨らませます!
「WBC誰に注目している?」という質問に、「大谷!」「由伸!」「森下やろ!」とそれぞれの注目選手の名前を上げてくれました。
さらに「大谷がライト守るとこ見たいな」、「テルのホームラン!」と選手の活躍にも期待している様子です。
「WBC観るよーって人?」と聞くと、「絶対見る!!」と11人全員が手を挙げました。
しっかりと侍ジャパンの雄姿を目に焼き付けてもらいたいところですが、ここである懸念が。実は、今回のWBCのライブは地上波での放送はなし。
アメリカの動画配信大手「ネットフリックス」が独占配信します。なので、有料の配信契約をしていなかったり、見られる環境が整っていなければ、「テレビ」で見ることができない人もいるのです。
「ネットフリックス」を契約してるかどうかを聞くと…なんと11人中4人が手をあげず…。
WBCが「ネットフリックス」でしか見れないことについて「意味わからん」、「なんでなんやろ」と不服そう。
「契約してない人どうやって見よう?」と聞いてみると、「今から契約する」と母親に交渉する子供も。
「無理やり入れる…それくらい見たいから!あ、ほら(お母さんが)『いいよ』って言ってる」と交渉成立した様子です。
■「子供は何でも憧れから始まる」誰でも見られるようにしてくれたらと野球監督
チームを預かる指導者は…。
【山田西リトルクラブ 棚原徹総監督(59)】「誰でも見れるようにしてくれたら、たくさんの人が日本でも見てくれたら」
【山田西リトルクラブ 棚原安子さん(86)】「子供たちって、何でも憧れから始まるので、その憧れを持つようなものを、子供たちがたくさん見てくれないと。そこから野球というものに憧れたりね。民放でやってもらわなね~」
■「めっちゃフリック?」街の人からも困惑する声
では、街の人はこの事態をどう思っているのか。
(Q.WBC見ます?)
【街の人】「見ます!テレビで見れないの!?あら~あ」
【街の人】「テレビでやらないんですか!見れるもんやと思ってたからびっくり」
(Q.ネットフリックス知ってますか?)
【街の人】「めっちゃフリック?あんまり詳しくは知りません」
地上波でやらないことに対し困惑する声が聞かれました。
■「醍醐味に欠ける」と常連客 スポーツ居酒屋での観戦もNG
こうした影響は、甲子園球場のすぐ近くにあり阪神ファンが集まるこのお店にも…。
【記者リポート】「こちらのスポーツ居酒屋では、野球の試合を見ながら、お酒を楽しむことができます」
常連客の間では今の話題はやはりWBCです。
「森下期待やね」「でもあんまり活躍してもらって…」「けがしたら困る!」「大リーグに注目されすぎても困る!」「みんな行ってまう!」と盛り上がります!
しかし、WBCはこちらのお店で見られるのでしょうか?
【ベースボール居酒屋まこっちゃん店主 竹田誠さん】「放映の関係で見られない…地上波でしてほしいというのが願いですよね…」
「ネットフリックスの利用は個人的な非商業的用途に限る」としているため、こういったお店で流すことはできないのです。
【常連客】「大きな画面で見て『うおーっ!』て言いながら、点が入った時の連帯感と言うのは全然違う。ちょっと残念やな。醍醐味に欠けますね」
また、WBCのスポンサー企業も去年、声明を発表。
【ディップ(去年9月SNSより)】「今回の放送形態では、多くの人々がWBCを気軽に楽しむ機会が奪われてしまうのではないかと危惧しています」
「誰もが視聴できることが不可欠」だと、放送形態について懸念を示しました。
■「見たいものが見れなくなる」と専門家の危惧
この状況について、スポーツとメディアに詳しい立教大学の砂川教授は…。
【立教大学社会学部 砂川浩慶教授】「これって当たり前ですけど、貧富の差が当然出るわけですよね。要するに契約できる人もいれば、そうじゃないっていう人もいますんで、決して好ましいことではない」
砂川教授によると「今後、スポーツ中継すべてが有料配信なることは考えにくい」といいますが、「地上波で見られなくなる試合や競技が増える可能性もある」といいます。
【立教大学社会学部 砂川浩慶教授】「野球とかサッカーのように普及しているものは、お金の方に行くっていうことなので、その辺をどう考えるか。
“スポーツの公共性”が日本では議論になっていないので、最終的には国民が見たいものが見られなくなる。そういう時代を招きかねない」
スポーツを見られる環境が変わりつつありますが、子供たちは夢を追い続けてほしいものです。
(関西テレビ「newsランナー」2026年2月27日放送)