俳優の大東駿介さんが、訪れた街のうんちくや、まだ地元住民にも知られていないような魅力を探す「発見!てくてく学」。

今回訪れたのは、石川県金沢市です。加賀百万石の歴史と文化が息づく古都・金沢で、大東さんが発見した魅力を紹介する。

■タカがハトを追い払う「タカパトロール」

金沢の入り口である金沢駅。その正面にたつ「鼓門」は2005年3年に完成した。

2011年にアメリカの旅行雑誌にて「世界で最も美しい駅14選」に選出されたこともある。

この「鼓門」周辺には鳩やカラスが全くいない。

その理由は、北陸新幹線が開通した2015年から、金沢市の依頼で鷹匠が月に2回ほど、ハトが侵入しそうな場所を周回し「タカパトロール」が実施されているというのだ。

その効果は絶大で、駅周辺は美しい状態が保たれているそうだ。

大東駿介さん:原始的やけど、めちゃくちゃ有効。

金沢駅の「鼓門」
金沢駅の「鼓門」
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■「石垣の聖地」金沢城

金沢のシンボルである金沢城。前田利家が1583年に入城して以来、約290年にわたって前田家歴代藩主の居城として栄えてきた。

大東駿介さん:来ましたね。金沢城。前田利家の居城です。うれしいなあ。

実は大東さん、大河ドラマで前田利家を演じているそうで、感慨もひとしおの様子。

金沢城の案内役は、金沢城・兼六園管理事務所の所長を長年務め、現在は金沢城・兼六園研究会の名誉会員という加藤力さん。加藤さんによると、金沢城は「石垣の博物館」とも呼ばれているそうだ。

金沢のシンボル金沢城
金沢のシンボル金沢城

■「石垣マニアの聖地」金沢城

金沢城には様々な時代の石垣が残されており、「石垣マニアの聖地」となっている。大東さんも石垣の違いにすぐに気づいた。

大東駿介さん:金沢城と言えばこの石垣ですよ。歴史的に見ても結構面白くて、この石垣の組み方が、本当いろんな種類があるんですよ。

加藤さんの案内で本丸跡地へ向かうと、そこには金沢城で最も古いとされる石垣があった。

加藤さん:実はこれが金沢城の中では一番古い石垣じゃないかと。初代前田利家さんがおられた頃に作られた、自然石と粗く割った割り石。

金沢城には、荒削りな自然石を積み上げたものから、精緻に削られた石を組み上げたものまで、時代によって異なる石垣の技術が見られる。

1600年の関ヶ原の戦い以降、世の中が安定すると、芸術性が求められるようになったそうだ。

一番古い石垣
一番古い石垣

■鉛瓦が使われた白い屋根

金沢城の建物の屋根を見上げると、通常の城より白っぽく見える。これには理由があったのだ。

加藤さん:実は鉛瓦といって、鉛が入っています。

金沢城の屋根瓦は、木の屋根に鉛の板を貼り付けた構造になっているそうだ。

雪国である金沢では、雪の重みに耐えられるよう、通常の瓦より軽く耐久性も高い屋根が必要だったのだ。

また、鉛は空気中の二酸化炭素と雨水に反応して白く変色するため、一般的な瓦より白く見えるのだそうだ。

重要文化財「三十間長屋」
重要文化財「三十間長屋」

■名勝・兼六園の美しさ

加藤さんが「金沢に来たら、絶対に見てほしい場所がもうひとつある」と言う。

それが、金沢城からすぐの場所にある日本三名園の一つ、兼六園だ。 5代藩主・綱紀(つなのり)から始まり、13代藩主・斉泰(なりやす)まで、約200年かけて完成したとされる前田家の大名庭園だ。

兼六園の冬の風物詩である「雪吊り」は、樹齢180年ほどの黒松などを、雪の重みから守るために行われる伝統的な手法。

甲子園球場の約3倍もの広さを誇る園内では、歴代の藩主たちが創意工夫を凝らした景観を楽しむことができる。

兼六園の冬の風物詩「雪吊り」
兼六園の冬の風物詩「雪吊り」

■関西にゆかりのある兼六園の秘密

加藤さんの案内で兼六園の中を歩いていくと、最も古い庭園の一つである霞ヶ池へ。池のほとりからは、石橋や島など美しい景観が広がる。

実はこの景色には、関西にゆかりのある秘密があった。

大東駿介さん:琵琶湖?
加藤さん:素晴らしい。琵琶湖です。

兼六園の景色は、琵琶湖をモデルにしていたのだ。

「縮景」という、庭園内に各地の風景を縮小して表現する日本庭園の技法が使われている。

池に浮かぶ蓬莱島は琵琶湖の竹生島に見立て、唐崎松は滋賀県の湖畔から運び込まれたものだそうだ。

なぜ琵琶湖がモデルになったのかについては諸説あるが、13代藩主・斉泰が京都出身の母親の心を癒すために、琵琶湖の景色をイメージして兼六園を完成させたという説があるそうだ。

大東駿介さん:兼六園がなぜこれだけ愛されてるかっていうことがよく分かるエピソード。前田家の家族の思いも、ちゃんとそこに乗っかっているという、美しい場所ですね。

最も古い庭園の一つである霞ヶ池
最も古い庭園の一つである霞ヶ池

■金沢の美意識に触れて

最後に、大東さんは兼六園内の茶屋「兼六亭」で和菓子セットを味わいながら、金沢の印象をこう語った。

大東駿介さん:金沢駅の鼓門もかなり突拍子もないというか、でもなぜあれだけ文化的で美意識の高いものになるかといえば、金沢城を見て、兼六園を見て、『あ、金沢ってそういうところなんやな』ということを発見しました。

加賀百万石の歴史と文化を肌で感じる旅。皆さんもぜひ金沢を訪れてみてはいかがだろうか。

(関西テレビ「newsランナー大東駿介の発見!てくてく学」2025年1月8日放送)

兼六園内の茶屋「兼六亭」で和菓子セットを味わう大東さん
兼六園内の茶屋「兼六亭」で和菓子セットを味わう大東さん
関西テレビ
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