OHKのカメラが収めた岡山・香川の懐かしの映像で、ふるさとの歴史を振り返ります。今回は1974年(昭和49年)2月27日に現在の倉敷市で撮影された映像です。

倉敷市鶴形一丁目で、倉敷初の職住一体型の商業施設、「鶴形ビル」の起工式が行われました。ビルは地下1階・地上9階建てで総事業費は4.7億円でした。

起工式では大山茂樹市長(当時)がくわ入れを行い、工事の安全を祈りました。1階と2階が店舗で、3~9階が分譲マンションとなっていて、当時の倉敷市中心部では最も高い建物だったそうです。

倉敷市の記録によると、1967年(昭和42年)4月に旧倉敷・玉島・児島の三市合併で新しい「倉敷市」が誕生し、地元ではまちの顔となる、倉敷駅前再開発の機運が高まっていました。当時の再開発基本計画構想案には、商業ビルの建設やバスターミナル、駅前広場の開設だけでなく、駅前を東西に流れる国道2号線の拡幅なども含まれていました。

中心商店街の再開発にもつなげようと、駅前と周辺の商店街をつなぐ地下道の構想もあり、交通渋滞の解消も見込んでいました。そうした中、主要道路の拡幅で、立ち退きに協力した人の移転先として、この「鶴形ビル」が、中国電力倉敷営業所の跡地に建設されることになったものです。

築50年を超えた「鶴形ビル」は現在も残っていて、昭和レトロを感じさせる空間には、呉服店や美容室、地元の囲碁クラブなどが入居しています。

映像の最後には、再開発前の倉敷駅舎や駅前広場、倉敷美観地区に続く主要道路の「倉敷中央通り」の様子も記録されています。

岡山放送
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