平成以降国内最大規模の山林火災が、岩手県大船渡市で発生してから2026年2月26日で1年です。
住宅の再建やなりわいの再生、森林の復旧などさまざまな課題が残る中、復興への歩みが続いています。
山林火災の発生から1年。大船渡市では2月26日から「山火事防止運動」が始まり、消防が火の取り扱いの注意を呼びかけていました。
当時、最前線で消火活動にあたった石橋良消防司令は、街を襲った災害の記憶を風化させたくないと語ります。
大船渡地区消防組合 石橋良消防司令
「ちょうど1年の節目ということで、きょうから山火事予防運動が始まる。火入れ・たばこ・たき火など十分に注意して火事を出さないように協力をお願いしたい」
平成以降国内最大規模となった山林火災は、1年前、大船渡市赤崎町合足で発生。
出火から間もなく火元にほど近い現場を岩手めんこいテレビのカメラが捉えていました。
山林火災は、市の面積の1割を超える約3370haを焼いて、発生から40日後に鎮火。
避難した人は最大で4310人に上り、火に巻き込まれた男性1人が亡くなりました。
山林火災による建物の被害は226棟に上り、市によりますと、2026年2月26日現在も53世帯が仮設住宅や公営住宅で生活しています。
一方で、建物の公費による解体については、市に申請があった222棟全てが2025年12月に完了し、市内では新たに建てられている住宅も確認できます。
市は住宅再建のための相談会を継続的に行い、被災した人の支援を進めています。
26日朝、綾里漁港では漁に出ていく漁業関係者の姿が見られました。
山林火災による水産業の被害は約21億円に上り、綾里漁協では漁具を保管する倉庫が焼けました。
現在は同じ場所に新たな倉庫の建設が始まっていて、6月に完成する予定です。
また、山に目を向けると黒く焼け焦げた木が今も生々しく残っています。
林業の被害は約72億3200万円。
私有林が多く伐採など復旧に時間を要していますが、市は2026年度から本格的な私有林の復旧に取り組むとしています。
山林火災の発生から1年。市民はどう捉えているのでしょうか。
大船渡市民
「山林火災とか人が関わらなくても起こるものもあるので気をつけたい」
「もう1年なんだなという感じはする。前は下草を焼いている人たちが結構いたが今はない。ほとんど煙が上がるということはなくなったので、それだけみんなの意識は高くなったと思う」
住宅の再建やなりわいの再生、森林の復旧などさまざまな課題が山積する大船渡市。
復興への歩みは続きます。