冬眠シーズン真っただ中のはずのクマですが、早くも列島各地で出没が相次いて、専門家も異常事態だと警鐘を鳴らしています。
2025年、各地に災害級の被害をもたらしたクマ。
2026年2月に入り、再び出没が相次いでいます。
冬眠シーズン真っただ中の2月12日、石川・白山市では、ツキノワグマとみられる1頭のクマが雪山を歩く姿が目撃されました。
撮影した自然保護センターによると、例年、この地域でクマが目撃されるのは3月中旬からだといい、1カ月も早く姿を見せたといいます。
また、2月13日には岩手・花巻市でもクマが目撃され、その際、花火を使って追い払う作業中だった猟友会の男性が襲われ、けがをしました。
さらに24日には、北海道・根室市の春国岱にも出没。
午前8時ごろ、野鳥の撮影で来ていたカメラマンたちが、湖の先で歩く1頭のクマを目撃しました。
クマを目撃した人:
黒いものが動いているということで、急いでカメラを持ってきて見たら、クマが歩いていました。この時期には珍しい。
ここは野鳥撮影のために多くのカメラマンが集まる場所で、前日の午後にもクマが目撃されたということです。
こうした中で、北海道ではヒグマの捕獲数がすでに過去最多を記録。
2025年度の捕獲数は、最も多かった2023年度の1804頭を上回り、1月末時点で2013頭となっています。
一方、関東でも、栃木・足利市の河川敷で23日、クマの目撃が2件報告されました。
なぜ冬眠シーズンにもかかわらず、クマの目撃が早くも相次いでいるのでしょうか。
岩手大学農学部・山内貴義准教授:
今の時期はクマは冬眠している時期ですので、この時期にクマを目撃すること自体、非常に珍しい。例年にはない異常な状態。冬眠明け自体は気温の上昇、雪解けに結構左右されると言われ、春が来るのが早くなると、我々の想定より早くクマが目覚めてしまう。
また、山には餌となる木の実などがまだ育っていないことから、クマが食料を求め人里に下りてくる可能性があるといい、注意が必要としています。