世界初のあるものが食べられると聞いて「イット!」が向かったのは、東京・銀座にある養殖魚専門店。
“白身のトロ”といわれるほど甘みのある脂がのり、とろけるような食感が味わえる高級魚「ノドグロ」。
じっくり火を通した姿焼きは、ふっくらジューシーなひと品です。
実はこのノドグロ、生まれたのは海ではなく“大学”。
近畿大学は2月、人工ふ化で育てたノドグロが産んだ卵をさらに育てる完全養殖に世界で初めて成功したと発表。
そして26日から、「近畿大学水産研究所 銀座店」では、完全養殖ではないものの、人工ふ化させて養殖したノドグロを2週間限定での提供を始めました。
貴重な養殖のノドグロ。そのお味は?
石渡花菜キャスター:
ふわふわです。白身魚とは思えないほど、口の中で上品な脂がとろけますね。
今回提供される「近大ノドグロ姿焼き」のお値段は1800円(税込み)。
天然ノドグロの姿焼きは、都内の専門店で大ぶりのもので1万円近い価格と、まさに高級品。
割安感のある養殖のノドグロですが、完全養殖のものが食卓に並ぶのは7~8年後になるといい、高級魚がお得に食べられる日が来るかもしれません。
近畿大学水産研究所・杉村卓哉調理長:
とてもリーズナブル。漁獲がなかなかとれない、白身のトロと呼ばれているノドグロが(完全養殖で)安定して提供できるようになるのが最大の良いところ。ぜひ召し上がってほしい。
近大マグロで知られる近畿大学は、次はアナゴやハモの完全養殖を目指しているといいます。
物価高の中でさらに注目される養殖魚。
続いて向かったのは、海と山に囲まれた千葉・富津市。
ここで養殖されていたのはエビ。
釣り堀が併設された養殖場では、多い時で数万匹のバナメイエビが育てられています。
寿司やエビチリなどに使われるバナメイエビは、ほとんどが輸入品。
日本で養殖している場所はごくわずかだといいます。
エビを食べた人は「普通のエビに比べて甘くて新鮮」「初めて食べた(養殖)エビだけど、とにかくおいしい」と話していました。
養殖場のそばにあるキッチンカーで売られていたのは、ニンニクの香りが食欲をそそるガーリックシュリンプ。
購入した人に、海を見ながら食べる陸で育った養殖エビの味を聞くと、「ニンニクが効いててめちゃおいしい。お酒飲みたくなっちゃう。でっかくてぶりぶり」と話しました。
この会社がエビの養殖を始めたのは2025年6月。
ライバルとなる会社も少ないため、ビジネスチャンスと考えたといいます。
ゴールデンシュリンプ・小野恩さん:
すごく甘みが強くて殻が薄いので、殻ごと食べられる特徴がある。価格もどんどん下げていけたらと。
安くてお得な養殖魚が日本の食卓を変えるかもしれません。