熊本大学が開発した酵母を使った『ラム酒』が誕生しました。鹿児島県産のサトウキビを原料にした純国産のラム酒で、2月末(すえ)から限定販売されます。
【大石酒造 大石 恭介 社長】
「アルコールは高いが、非常にアルコールアタックが柔らかい。〈穏やか〉という表現をするが、口当たりがすごくまろやかに仕上がっている」
今回、ラム酒を手がけたのは熊本大学の谷 時雄 特任教授の研究グループと鹿児島県阿久根市の大石酒造です。
谷 教授は、十数年前、世界に4種類しかない分裂酵母の一つ『ジャポニカス』が、日本酒や焼酎などに含まれるフルーティーな香り、吟醸香(ぎんじょうこう)を出すことを偶然、発見。
ジャポニカスから作ったKumadai株を使用し、これまでクラフトビールや焼酎などを開発してきました。
その中で、焼酎では香りを邪魔するとされてきた酢酸エチルという成分が、ラム酒ではいい香りを出す成分であることが分かり、大石酒造とタッグを組み、鹿児島県産のサトウキビを使った純国産のラム酒の商品化に挑戦しました。
【熊本大学 生物環境農学国際研究センター 谷 時雄 特任教授】
「焼酎ではあまりいい香りではないものが、ラム酒ではいい香りになる。〈欠点〉が〈長所〉になるような180度変わるような認識だった」
1年以上かけて出来上がった商品は『JAPONICUS(ジャポニカス)RHUM(ラム)AGRICOLE(アグリコール)』で、熊大の学生がデザインした特別ラベル限定100本を2月27日から熊大生協で販売。
また、大石酒造では蒸留方法が違う2種類 :計380本を2月26日からオンラインなどで販売し、それぞれ売り上げの一部は熊本大学の研究基金に寄付されるということです。