仙台市青葉区一番町にある「文具のキクチ」です。仙台市中心部でアクセスがよく、品揃え豊富で多くの人に親しまれた店が、2月20日、77年の歴史に幕を下ろしました。
昭和レトロな看板が目を引く「文具のキクチ」。
1949年、和紙など紙製品を取り扱う専門店として開業。その後、文房具も扱うようになり、青葉区一番町で、多くの人たちの生活に寄り添ってきました。
しかし、社会の変化で経営環境が悪化し、創業77年での閉店を決めました。
閉店前日の19日は、商品の補充が追いつかないほど、客足が途絶えませんでした。
買い物客
「いつも使っている画用紙がありまして、愛用していた。昔からあるお店だったので、なくなることは考えてなかったのでショックですよね」
創業以来、毎年、仙台七夕まつりの七夕飾りを作ってきた店でもあります。
文具のキクチ 菊地和男社長
「できるだけ手作りで手書きで仕上げる。おそらく手書きで書いているところはほとんどないと思う。うちはあえて手書きや貼り絵にこだわっている」
店では七夕飾りの材料も販売していて、19日も、今年の材料を求めて訪れる人がみられました。
書道教室に通う女性
「七夕の飾りも、すてきな紙使われる。漢字と仮名の半紙を、これからどこで買ったらいいかしら。だからいっぱい買います」
そして2月20日…。
営業最終日も、閉店を惜しむ多くの人が訪れました。
そして、午後6時に閉店の予定でしたが、多くのお客さんが訪れていて、まだ営業しています。
そして、周囲にも閉店を惜しみ、その瞬間を見届けようと多くの人が集まっています。
多くの人に愛された「文具のキクチ」。
アーケードの入口で仙台の中心部を見守り続けた、老舗文具店が77年の歴史に幕を下ろします。