高級魚として知られるノドグロ(アカムツ)の栽培漁業で画期的な成果が生まれた。富山県水産研究所は20日、稚魚に大豆イソフラボンを与えることでメスの割合を従来の6倍まで増やすことに成功したと発表した。
人工育成の課題を解決
県水産研究所は10年前からおよそ22万匹のアカムツ稚魚を富山湾に放流してきた。しかし、人工的に育てた稚魚の98%以上がオスとなってしまうことが大きな課題となっていた。
この問題を受け、同研究所は4年前から植物由来の大豆イソフラボンをエサとして与え、メス化を促す研究に着手した。
効果的な成果を確認


福西悠一主任研究員によると、「大豆イソフラボンが(メス化)に効くことが分かった。しっかり最適化すれば理想に近いメスの割合になるのでは」と研究の手応えを語る。
実際に大豆イソフラボンを与えた結果、メスの割合が12%となり、従来の6倍という効果が確認された。
持続可能な栽培漁業を目指す
今後は大豆イソフラボンを与える効果的な期間や量などをさらに研究し、「メスの割合を50%に近づけたい」としている。
県水産研究所では、天然資源に影響しないよう放流する稚魚のオスとメスの割合を1対1に近づけることで、持続可能な栽培漁業の確立を目指している。
(富山テレビ放送)
