物価高の中、スーパー業界は200円の壁と向かいながら、まさしく“からあげ戦国時代”に突入しています。
20日に「イット!」取材班が向かったのは、千葉市にある地域密着型スーパー「ワイズマート」です。
総菜売り場不動の一番人気“からあげ”。
そのこだわりは、もも肉を“焼きあごのだし”と“北海道・日高産昆布”のうまみを利かせた特製のタレに漬け込み、店内での二度あげによりじっくりと火を通しています。
ゴロッ、サクッ、ジュワッ。
三拍子がそろった100グラム228円のひと品。
全店あわせて年間1億円以上を販売するというだけあって、取材中も飛ぶように売れていきます。
物価高が家計を圧迫する中、からあげには100グラム200円台を超えると客足が離れる“200円の壁”があるといいます。
ワイズマート稲毛店・山田さん:
(肉のカットや味付けをする)加工センターを持っていて、そこで一括して加工して各店舗に配る。普段のお値段は(100グラム)228円で、特売になると下がります。
スーパー大手イオンが販売するのは、国内のからあげナンバーワンを決める「からあげグランプリ」で2年連続のトップ、最高金賞を受賞した「唐揚げ唐王」。
価格は100g213円。
発売から7年で売り上げは7倍になったという看板商品です。
神奈川・横浜市にあるスーパー「FUJI」は、地元の味で独自性を追求しています。
店のからあげに入っているのは、神奈川県名産のミカン「湘南ゴールド」。
すっきりと鼻に抜ける柑橘の香りと、藻塩のうまみが楽しめるひと品です。
値段も100グラム269円と手に取りやすい価格となっています。
このスーパーでは、2026年こそはこの柑橘系からあげで最高金賞をとりたいと意気込んでいます。
富士シティオ 総菜部総菜課・後原直也バイヤー:
1日一番多いときで80万円を売り上げました。レベルは高く、専門店にも負けていない。
スーパー各社がしのぎを削る“からあげ戦国時代”。
関東進出を図るトライアルは、ひと口食べると香ばしいしょうゆとショウガの香りが広がるからあげを販売中です。
さらに、いなげやはサクッと香ばしい衣の中からジュワッと濃厚な鶏だしとショウガの豊かな風味を閉じ込めたからあげが人気となっています。
からあげグランプリを主宰する日本唐揚協会の八木宏一郎専務理事は、各スーパーがからあげの味で勝負する理由について「総菜売り場の花形はからあげです。からあげがおいしいかで、このスーパーの総菜がおいしいかが決められるので、みなさんからあげに力を入れる」と語りました。