「令和の米騒動」は収束をみることになるのでしょうか。高止まりが続いていたコメの価格に値下がりの兆しが見えてきました。なぜ値下がりしているのか。そして今後の見通しは、専門家に聞きました。
高本圭市 記者:
こちらのスーパーでは年明け以降、5kg税込み4000円台前半のコメが販売されていて、一部の商品ではに品薄状態となっています
一時は5000円を超えていたコメの価格。
静岡市駿河区のスーパーでは1月から徐々に値下がり、銘柄米でも税込みで4000円台、税抜きでは3000円台で購入できるものもあるといいます。
来店客:
少しずつ3000円台のものが増えてきている
来店客:
4500円超えるときついが、3000円台だと思わず手が伸びる
先週発表された2月8日までの1週間のコメの販売価格は5kgあたり4204円。
最高値を更新した2025年1月と比べて200円あまり値下がりしています。
この状況について専門家は。
宮城大学・大泉一貫 名誉教授:
新米が年を越すと古米になる。業界内には過剰感が漂っている。当然下がらなければいけない
この時期まで下がらなかった理由のひとつに大泉さんは、JAがコメを集荷する際に農家に支払ういわゆる”概算金“が高かったことをあげています。
さらに―。
宮城大学・大泉一貫 名誉教授:
(コメは)農家からJA、集荷業者、卸、小売店と渡っていく。誰がどこで損切りをするか、もう少し様子を見てみよう、誰かが最初にやるのではないかと、いわばチキンレースのようなことが起きている
また政府によるコメの入札が遅れていることも要因の一つだといいます。
政府による入札は備蓄米の確保のため毎年行われていて次の年度の市場価格に影響を与えます。
そのため入札価格がわからない現時点では、業者側も抱えている在庫をいくらで販売するべきなのか決めづらい状況です。
今後の見通しについて大泉さんは。
宮城大学・大泉一貫 名誉教授:
2月以降、3月くらいにコメの値段はもう一段下がる。私の予想では(5kg)4000円を切る価格帯になる。さらに4月を超えると7月くらいまでは限りなく3500円や3300円に近づく水準になる
スーパーでは価格が下がり需要が急増したときへの備えも進めています。
田子重下川原店・天野克彦 副店長:
3月に向けて下がる、仕入れ値が下がるという話も一部あると聞いている。品切れを起こしてしまう時もある。しっかり品ぞろえして、安定供給できるようにしていきたい
消費者にとって明るい兆しが見えるコメの価格。今後の動向が注目されます。