今回で20回目を迎えた鳥取県境港市の『妖怪川柳コンテスト』。
全国から妖怪をモチーフに時代を映した一句が寄せられ、“妖怪のまち”にPRにも一役買ってきたこのコンテスト、ある理由のため2026年が最後となってしまいました。

「熊と人 あいだにどうか ぬりかべを」

秋田県で農業を営む男性の作品。
人的被害も相次いでいる「クマ」対策に手を焼く悲痛な思いを詠みました。

今回で20回目となる境港市の『妖怪川柳コンテスト』。
国内外から応募のあった3129句の中から選ばれた入賞作8作品が発表されました。
このうち、中学生以下の部の最優秀賞に選ばれたのが…。

「のっぺらぼう 朝のママにも にてるかも」

茨城県水戸市の6才の保育園児の作品です。

園児のコメント:
朝のママはちょっと眠そうだし、お化粧してないから妖怪の『のっぺらぼう』みたいだな~って思いました。

特別審査員を務めたのは「島耕作」シリーズで知られる漫画家の弘兼憲史さん。
一般からの応募作品から「大賞」に選んだのは…。

「ミャクミャクを 妖怪辞典で 探す父」

石川県の男性の1句。
2025年に開催された大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」を妖怪と思い込んだお父さんを子どもたちが冷ややかに見ている…ちょっと切ない家族の風景です。

これまで20回で合わせて10万句を超える応募があった人気のコンテストですが、実は今回限りで幕を下ろすことになりました。

境港観光協会・結城豊弘会長:
同じ傾向のもの、オチも同じで全く同じ句がくる。これっておかしいよねって僕らも思い始めて。人間が考えたものなのか、人工知能が考えたものなのかわからない。そこを見極めるのが非常に難しい。

人工知能「AI」の活用が進むなか、その波が「川柳」の世界にも及んだ形です。

境港観光協会・結城豊弘会長:
チャットGPTと会話する人もいると聞きます。これって、もしかして見えない物と一緒にいるんじゃないかなと思うので、もしかしたらAIも妖怪かもしれない。

境港観光協会はAIに理解を示す一方で、これまでのコンテストに代わって参加者に境港を訪れてもらい、人間の作品だと確認できる新たな形のコンテストを開きたいとしています。

「最後」の受賞作品は、3月末まで境港市の観光案内所に展示されます。

TSKさんいん中央テレビ
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