食文化の継承です。2月14日、長野市信州新町の道の駅で「手作りこんにゃく教室」が開かれました。コロナ禍以降、休止していましたが、地域の食文化をつなごうと6年ぶりに復活しました。
■できたて「何もつけなくても美味しい」
鍋いっぱいにゆでられる「こんにゃく」。
できたてを薄く切って―。
参加者:
「何もつけずに食べてもおいしい」
長野市の道の駅信州新町。
2月14日、「こんにゃくづくり教室」が開かれました。6年ぶりの「復活」です。
講師・戸根山はる子さん(84):
「6年ぶりにやったからドキドキしたけど、皆さんが上手にやって、うまくできました」
■山あいの町の伝統食文化
長野市西部の山あいに位置する信州新町。
寒暖差のある気候や土壌がコンニャクイモの栽培に適しているとして、かつては多くの家庭でこんにゃくを手作りしていたそうです。
講師・戸根山はる子さん(84):
「食文化でね。昔はお祭りだお盆だ、お客さん来たりしたから、こんにゃくをごちそうの上にね、おでんとか煮物とか」
■再開望む声に応え、6年ぶり
地域の食文化をつないでいこうと道の駅は2002年から「こんにゃくづくり教室」を開いてきました。
毎回、20人の定員が埋まる人気でしたが、新型コロナの影響で2020年2月を最後に休止―。
ただ、再開を求める声は根強く、高齢化で農家も減少する中、道の駅は地域の食文化の維持にもつながればと、6年ぶりに開くことを決めました。
講師・戸根山はる子さん:
「コロナで休んでて、6年ぶりにやるからちょっと戸惑う(笑)」
講師は以前と変わらず、過去、道の駅で手作りこんにゃくを販売していた戸根山はる子さん(84)です。
ブランクを考慮して、限定で6人のみの参加としました。
■手作りのコツ「おいしくなれ」
まずはカットしたコンニャクイモと水をミキサーにかけます。
ミキサーではなく「おろし金」を使うと繊維が少し残り食感も変わるそうです。
そのあと、鍋の中でよく混ぜ合わせながら粘りが出るまで根気よく煮詰めていきます。
講師・戸根山はる子さん:
「やっとしゃもじから落ちるくらいまで練ってもらえれば。上手にできるようにって混ぜて」
参加者:
「気持ちがね」
講師・戸根山はる子さん:
「おいしくなれって」
十分粘り気が出たら「凝固剤」としてお湯に溶いた炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)を入れて、手早くかき混ぜます。
講師・戸根山はる子さん:
「けっこう力いるよね、もうちょっとこの辺りやってもらって」
「ちょっと硬いと思ったら、ソーダのお湯を多めに入れて。自分でやってみると、コツ分かってくるから」
■参加者絶賛「市販品と全然違う」
型に入れて冷まし、固まったら―。
30分ほど、ゆで、「アク抜き」をしたら完成です。
講師・戸根山はる子さん:
「やらないと“えぐい”というか、アク出しすることで直接食べられる」
「できたて」の味は―。
参加者(市内から):
「(食べて)おいしい。売っているのとは食感も違うし、昔から食べていたこんにゃくって感じがあって」
参加者(市内から):
「市販のこんにゃくとは全然味が違ったので、これの味を知れてよかった。子どもたちにも食べさせて、いつか一緒にできたらいい」
■道の駅も期待「定期開催を検討」
「再開」させた道の駅の駅長も―。
道の駅 信州新町・高山隼駅長:
「ぷりぷり。おいしいですね。待ち望んでいたところもありますね、6年ぶりで。これですよね」
講師・戸根山はる子さん:
「またやってもらえますかなんて言われたから、もう1回か2回くらいはいいかななんて。初めての人が多かったから、みんな喜んでもらってよかった」
地域の食文化をつなぐ機会となった6年ぶりのこんにゃくづくり教室。
道の駅では、今後の定期開催も検討したいとしています。