まだ2月ですが今年は引っ越しに異変が起きています。

引っ越し時期の前倒しや費用を抑える意外な節約術など、福岡の現状を取材しました。

◆記者リポート
「こちらでは朝から引っ越し作業が行われています。2トントラックの荷台いっぱいに次々と荷物が積み込まれていきます」

年度末が1年で最も需要が高まる引っ越し。

17日午前、福岡市博多区のマンションでは市内の別の区に引っ越す家族4人の荷物の運び出しが行われていました。

本格的な引っ越しの時期より少し早い気がしますが…。

◆依頼主
「3月、4月は引っ越し代が高くなるので、少しでも費用を抑えるために2月に予定しました」

今回の引っ越し費用は5万5000円。

担当した業者によると、もしピーク時の3月下旬であれば3倍の約15万円になるといいます。

◆依頼主
「安く済んだので浮いた分で旅行に行けたらと」

一方、篠栗町の「スタイル引越センター」を訪ねると、朝から見積もりに関する問い合わせが相次いでいました。

<電話>
「引っ越し時期が3月下旬と記載があるが、具体的なお日にちは?」
「3月が繁忙期になるので」

2月の予約状況を振り返ってもらうと…。

◆スタイル引越センターの担当者
「2月1日の日曜日は一杯ですね」

Q.2月1日は全部で何件になるか?
「ざっと見て、150件は超えている」

この業者では2月に入り、すでにに1260件の引っ越し作業を受注し、このペースでいくと、去年2月に受注した1442件を超える見込みだということです。

◆スタイル引越センター 白川淳 社長
「2月のお客さんはほとんど断っている状況。前倒し案件も非常に多いと思う」

引っ越し時期を2月に前倒しする背景にあるのが費用の高騰です。

引っ越し費用の比較サイトによると2021年以降、相場は家族・単身ともに右肩上がりで、今年はさらに値上がりすると予想されていて、費用が安く抑えられる2月に依頼が集中しているのです。


なぜ引っ越し費用が高騰しているのでしょうか。

◆スタイル引越センター 白川淳 社長
「10年前に比べると段ボール箱は約200%近く高騰。粘着テープも80%は上がっている」

引っ越し作業に必要な段ボール箱やテープ類などが軒並み値上がり。

さらにトラックドライバーの労働時間が制限されたことによる物流の「2024年問題」も費用の高騰に影響を与えていました。

◆スタイル引越センター 白川淳 社長
「(ドライバーの)安全対策基準も2024年から非常に強化された。引っ越しできる件数も今までなら1日6件くらいできたが、今は4件くらいまで抑えないといけない。その分がどうしても引っ越し料金に反映する」

引っ越し費用の高騰が続く中、少しでも費用を抑えようとある場所を活用する動きが広がっています。

◆記者リポート
「福岡市中央区のトランクルームです。扉を開けると8畳ほどの空間が広がっていて、大きな家具や家電などを一時的に収納できます」

繁忙期の高額な引っ越しを避けたい人が、一時的に荷物の“避難場所”のような形で「トランクルーム」を活用し、料金が落ち着いたころに改めて新居に荷物を運び入れるそうです。


◆キュラーズ 池田大和さん
「3月に引っ越しをしたい方が2月に荷物をトランクルームに移動させて、3月・4月、引っ越しが落ち着いた段階で業者を手配して引っ越しをする。前年比で2月は1.5倍ほど多くの問い合わせがあります」

終わりが見えない引っ越し費用の高騰。

さまざまな工夫で乗り切る必要がありそうです。

テレビ西日本
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