中華圏の旧正月(春節)が2月15日から始まり、例年だと福岡にも大勢のインバウンド客が訪れますが、今年は中国政府が日本への渡航自粛を呼び掛けているため、観光客数は例年より落ち込みそうです。
福岡を代表する観光地、太宰府天満宮(福岡・太宰府市)で影響を取材しました。
太宰府天満宮エリアでは、14日から手荷物の一時預かりサービスが始まりました。
一時預かりのほか、運送会社と提携し宿泊先のホテルなどにも荷物を配送することができます。
多くのインバウンド客が訪れる太宰府市ですが、太宰府天満宮以外の場所を観光する人が少ないのが課題で、このサービスを利用し広く観光してもらうのが狙いです。
◆太宰府館 草場康文 館長
「うまく利用頂くと、太宰府での観光スタイルが変わってくる可能性もあると思っています。まずは荷物を預けてバスや自転車を使いながら回遊頂ければと思います」
インバウンドといえば、中国で旧暦の正月=春節の大型連休が15日から始まりました。
これまでで最も長い9日間となる連休ですが、中国政府は日本への渡航自粛を呼びかけていて、中国メディアは日本への旅行は去年に比べ54%減ったと伝えています。
◆TNCアナウンサー(16日)
「太宰府天満宮の参道です。月曜ですがきょうも大勢の観光客が来ています。はたして中国からはどれくらいいらっしゃっているのでしょうか」
Q.どこから来ましたか?
◆観光客
「韓国」
◆観光客
「台湾」
参道では中国からの観光客は以前より減っている印象で、店の人たちに聞いてみると…
Q.きのうから大型連休がはじまっているが
◆土産物店
「きのう、きょうも台湾・韓国の方は見られるが、中国の方はあまり見られない」
◆傘専門店
「(以前は)クルーズ船で来られる中国本土の方が多かったが、最近はクルーズ船も韓国が多い」
去年の年末ごろから中国からの観光客が減っているといいます。
そんな中、日本に来た理由を中国人観光客に聞いてみると…
◆中国からの観光客
「こうした国家政策問題の問題について、私たち一般人は自分たちの生活に集中すればいいだけであり、あまり気にしないという人もいます」
こう答える人がいる一方でー
Q.いくつか質問をしてもよいですか?
◆中国からの観光客
「国の問題で答えられません」
◆中国からの観光客
「日本はとても楽しいし、家族旅行に適していると思います」
◆中国からの観光客
「(撮影の)声はいい。顔はダメ。なぜなら今は異常な時期だから」
こうした中国からの旅行者の減少の影響を受けているのが、主に中国からの団体客向けツアー商品を販売する福岡市の旅行会社です。
例年、この時期は“春節需要”の繁忙期ですが…。
Q.これは今月の予定?
◆日中友好旅行社 高尾淑江 代表
「こう見たら仕事が本当にないですね。苦しいですよ。仕事がないと収入も入らないですね。とても困っています」
予約が入らない状態は約3カ月に渡り続いています。
これまで知人の旅行会社を手伝いながらやりくりしてきましたが、ようやく1件、新規の予約が入ったことに安堵しています。
◆日中友好旅行社 高尾淑江 代表
「やっと今、4月3日の話が来て、これの日程を作るんですけれども」
Q.気合い入る?
◆日中友好旅行社 高尾淑江 代表
「はい。だから詳しく、詳しく、今までより詳しく。時間もあるから作ってですね、4月からはグループ旅行がまた回復できますように、来れるように願っております」
これまで春節の旅先として根強い人気を誇ってきた日本ですが、揺れる日中関係の影響はまだ続きそうです。