「大人は50円UPして500円」。愛媛県内の銭湯の入浴料金の改定を検討する審議会が松山市で16日に開かれ、今年4月からの値上げを県に求めることが決まりました。銭湯の経営者からは、収支と客足の狭間で複雑な思いも聞こえて来ました。

松山市で開かれたのは愛媛県公衆浴場入浴料金審議会。実は銭湯の入浴料金は、法令によって自由に価格を決めることができません。今回は燃料費や人件費の高騰、銭湯の経営実態などを踏まえた知事からの諮問を受けて、愛媛県内の銭湯の入浴料金の値上げが検討されました。

事務局側から示されたのは、12歳以上の大人料金を50円アップして500円にする案。子ども料金も40~50円の値上げし、6歳未満は100円、6歳以上は200円にするとしました。

審議会に出席した委員は、銭湯の収支バランスなどを理由に、全員が賛成しました。

宇和島市で銭湯経営する委員:
「ギリギリでも上げてください。上げさせてください。この450円から500円になるために、3年も4年も我慢しがんばってきたんですよ」

審議会は検討の結果、今年4月からの値上げを県に意見を申し述べることを決定。銭湯の入浴料金の値上げが実現すると、大人は3年ぶり、6歳未満の子どもは実に1981年以来です。

銭湯利用者:
「諸々の物価高騰のことを考えると、その位は上がっていいんじゃないかなって」

松山市内の銭湯「新開温泉」の経営者・福岡孝好代表は「特に燃料が高く、今のところは、上がってもらった方がこっちはうれしい」と話すものの、客足が遠のけば収益が上がらないという複雑な思いも明かしました。

愛媛県内の銭湯は1978年に312軒あったものの、去年12月末時点では、わずか16軒。街のインフラとして、人々の生活を支える施設の存続に向けて、値上げは避けては通れない道といえそうです。

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テレビ愛媛
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