福岡市東区で老夫婦が何者かに殺害された未解決事件。発生から25年。遺族は、今も犯人逮捕を信じて活動を続けている。

変わり果てた両親の姿が…

2026年2月13日。福岡市の商業施設で行われた街頭活動。警察とともに情報提供を呼びかけたのは、25年前に両親を殺害された藤堂早苗さん(70)だ。

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事件が起きたのは2001年2月、福岡市東区若宮にある一軒の住宅だった。早苗さんの両親、金丸金次郎さん(当時 81)と愛子さん(当時 73)が遺体となって見つかった事件だ。

金次郎さんは、荒らされた2階の寝室で刃物やドライバーのようなもので首や胸などを刺され、愛子さんはコードで首を絞められて殺害されていた。

事件発生から25年、現在も犯人逮捕には至っていない。警察は、延べ7万2千人を投入してきたが、捜査は難航を極めた。

東警察署刑事管理官の中川康平警視は「犯人を目撃した人については、残念ながら確保できていない。入手に至っていない状況です」と話す。

それでも遺族が懸賞金を設定した2013年以降、30件以上の情報提供が寄せられているという。

「諦めずに捜査を継続していくこと、ひとつひとつ進めていくことが、犯人検挙に繋がると思いますので、東警察署に於いてもしっかりと捜査を進めていきたい」(東署・中川康平警視)。

「父親が殺された部屋です」

「ここが私の実家です」と部屋を案内する藤堂早苗さん。

現在は地域の集会所として使用されている早苗さんの実家
現在は地域の集会所として使用されている早苗さんの実家

事件の現場となった早苗さんの実家は、現在は地域の集会所として使われている。敢えて当時と変わらない状態で残しているという。

「父親が殺された部屋です。ベッドの上に寝たままで傷がたくさんあったと聞いてますけど。誰のものか分からないけど、検出された指紋の跡です。“忘れていない”“諦めていない”ということで、事件現場を完全なかたちではないですけど、残しているので、少しは犯人に対してプレッシャーになるのかなと」(次女・藤堂早苗さん)

事件の真相を知るために『犯人を追いかける』という“執念”で、毎年、街頭に立ち情報提供を呼びかけてきた早苗さん。事件は、未解決のまま25年が経ち、きょうも有力な手がかりを求めている。

「どうして私の両親を殺さなければならなかったのかを一番に知りたい。絶対というのは世の中にないので、ほんの何%であっても希望を捨てないで、犯人よりは先に死ねないので、頑張りたいと思っています」

25年前に起きたこの事件に関する情報提供先は、092-643-0110東警察署。東警察署は「どんなに些細なことでも情報を寄せてほしい」としている。

(テレビ西日本)

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