山林火災で被災した木をユニークなアイデアで有効活用します。
13日まで東京ビッグサイトで開催されていた日本各地の木工品が集まる「WOODコレクション(モクコレ)2026」。
ビジネスマッチングなどを目的に木の新たな可能性を提案する出展物が並ぶ中、岩手県のブースに展示されていた商品は、盛岡市のクロス・クローバー・ジャパンが製作した猫のおもちゃ「ちょいちょいBOX」です。
実は、ある思いが込められています。
岩手県農林水産部林業振興課 菊地明子林業・木材担当課長:
こちらが「被災木」になります。被災木というのは被災地の中から発生した木材ということになります。
2025年2月、岩手・大船渡市で発生し平成以降、国内最大規模の被害となった山林火災。
発生からまもなく1年。
火災で焼けた被災木は表面が焼けているものの、内側は健全な木材と同じ強度があり、資源としての活用が模索されています。
ただ、その見た目からネガティブな印象を持たれてしまう課題もあり、岩手県は地元の企業と連携し、木を使う取り組みを進めています。
今回のブースにもキーホルダーや積み木など、被災木から生まれた商品を展示し、県内外に取り組みを広げていきたい考えです。
先ほどの猫のおもちゃも取り組みに共感した企業が木工職人と共に製作。
企業に勤める猫社員たちの反応を確かめながら改良を重ね、2025年12月に販売を始めました。
また、爪とぎにも被災木を活用するなど復興品づくりに力を入れています。
自治体、企業、職人そして、猫も一丸となり進める復興の形。
岩手県農林水産部林業振興課 菊地明子林業・木材担当課長は「被災木の利用について関心を持ってもらっているし、実際に協力を申し出てくれるところもいて大変ありがたく思っている。少しでも早く被災地が再生することを目標に、我々は一歩一歩前進していきたい」と話しました。