小田島監督の指導に全国から集まったバスケ部員
高校バスケ界に新たな歴史を刻んだ新興勢力、帝京第五高校バスケットボール部に迫る。
去年、創部わずか1年目、しかも1年生だけのチームで、ウインターカップ出場という史上初の快挙を成し遂げた彼ら。その強さの源は、名将・小田島誠監督のユニークな指導哲学と、全国から集まった選手たちの高い志にあった。
1年生だけの創部1年目のチームが全国大会へ
2025年11月、高校バスケ界史上初の快挙を愛媛県の高校が成し遂げた。
栃木県出身Wキャプテン・秋葉星輝選手:
「今までの日本の歴史の中で、創部1年目の1年生だけでウインターカップ出場ということがなかった。自分たちが新しい歴史を作りたい想いでやってた」
帝京第五高校バスケットボール部。2025年4月に創部された1年生10人のチームだ。創部2か月後の県総体で準優勝し、11月のウインターカップ愛媛県予選では見事優勝を果たし、全国の舞台に立った。
「創部1年目」「1年生だけのチーム」。この2つの全国初を成し遂げたのだ。

全国、そして世界から集まった多彩な選手たち
チームを引っ張るのはWキャプテンの2人。栃木出身の秋葉星輝選手と沖縄出身の下地春己選手。
沖縄出身・下地春己選手:
「相手のチームは高さがあって、リバウンドなど厳しい試合だったが、みんなで声をかけて、ブロックアウトとか身体張ってプレーできたのは自信になりました」
栃木出身・秋葉星輝選手:
「近所の人も非常に暖かく応援してくれた」
秋葉選手は相手に切り込むドリブルと、3Pシュートを武器とするパワーフォワード。下地選手は粘り強い守備と攻撃を兼ね備えたシューティングガードだ。

愛媛代表の誇りを胸に、目指すは全国ベスト8
チームは2人を含め選手全員が県外出身。なぜ創部1年目の帝京第五バスケ部を選んだのか…
秋葉星輝選手:
「小田島先生にバスケットを習いたいと思ってやってきました」
下地春己選手:
「小田島先生が監督をやるって聞いて」
小田島監督:
「バランスとってどっちが先か、相手のディフェンスよく見て。スペースへ飛び込むようにして。ガードは無理なパスはダメ」

「一人一人が社長」自主性を育てる指導
名将・小田島誠監督。オリンピック委員会の強化コーチのほか、福島や神奈川の高校をウインターカップ出場に導いた高校バスケ界の重鎮だ。
小田島誠監督:
「全国から意思を持って集まっている子どもたち。みんな一人一人社長なので。自分の会社をどう立ち上げて、どう作っていくかというのでみんな集まっている」
一人一人が社長。小田島監督の考えは選手個人の自主性を育てること。選手たちを規則やルールで縛るのではなく、選手個人の向上心や自主性を磨く指導を心がける。

「生徒を信じること」
秋葉星輝選手:
「バスケットボールだけではなくて、私生活で人としての成長を毎回教えてくれる」
全国から集まった選手に小田島監督は。
小田島誠監督:
(Q.指導者としてのモットーは?)
「生徒を信じることですね。人の器をどんどん大きくしていくことが僕らの責任」

身長2メートル3センチ!ナイジェリアからの留学生も
そんな帝京第五バスケットボール部に欠かせない選手がもう1人。身長2メートル3センチ。圧倒的な高さを持つナイジェリアからの留学生、マイケル選手だ。しかし!取材したこの日はコンディション不良で練習は不参加。プレーを取材することはできなかったが、寮ではチームメイトと食事を楽しんだ。
マイケル選手:
「ナイジェリアから来ましたマイケルです。うどん好きです。」
福岡出身・権じょう忠捷選手:
「今みたいにカメラ来たら緊張しちゃうんですけど、自分たちだけになると、めっちゃうるさくて騒がしい子です」
山形出身・夛田陽翔選手:
「山形県から来ました。夛田陽翔です。アピールポイントは中外両方の巧みなプレーができることです」

世界から集まった選手が切磋琢磨する帝京第五
全国、そして世界から集まった選手が切磋琢磨する帝京第五。出身は違っても愛媛代表の誇りを胸に練習に励む。
秋葉星輝選手:
(Q.素敵なご縁で集まったメンバーで全国を戦うことについての誇りは?)
「一つの運命的なものもあると思うので、チームメイトにも監督にも応援してくださる方にも感謝しながら、一日一日を大切にしてバスケに励んでいきたい」
春には選手全員が2年生に。創部2年目で目指すのは…
沖縄出身(Wキャプテン)下地春己選手:
「1年生で全国に出たという経験を活かして、下級生にも教えて、全国でベスト8狙って頑張っていきたい」
帝京第五の快進撃から今年も目が離せません。

