専門家もびっくりするような発見をしたわけだが、発見者の小学6年生森下泰成君はどんな“虫博士”少年なのか?他にどんな生き物が好きなのか?まずは本人に詳しく話を聞いてみた。

どうしようと思ったし、わくわくした!

――ナナフシに興味を持ったのはいつごろ?

小学1年生の時、昆虫を捕まえる昆虫キャンプに行きました。その時に僕が捕まえたカミキリムシと、主催者さんのサポートをされているスタッフの方とトゲナナフシを交換したのがきっかけです。虫はそれよりも前から好きでした。
交換した1匹のトゲナナフシの飼育を始めて、最初の年は100個くらい卵を産んだけど、30匹くらいしかふ化しませんでした。それからも毎年、育てていって、だんだんふ化する確率も上がっていきました。今年の1月には、100匹くらいふ化させることができました。


――トゲナナフシの雄にはどうやって気づいた?

ちょっと大きくなって、1匹だけ細長くて体も小さく明らかに違うやつがいたんです。これは明らかに違うだろうってことで、きっと雄だろうと思いました。


――トゲナナフシの雄を見つけた時の気持ちは?

単純にうれしかったし、どうしようと思ったし、わくわくした。
貴重なナナフシだし、みんなに見てもらわないともったいないと思って、さみしいのもあるけど、みんなに見てもらいたいと思いました。


――トゲナナフシに名前は付けた?

見つけた時に細くて、他のナナフシよりおいしそうだったから、ポッキーと名付けました。
あと1匹、ポッキーと交尾しそうなナナフシがいて、マッキーのペンで印を付けたので、マッキーという名前にしました。

飼育の様子(画像提供:森下泰成)
飼育の様子(画像提供:森下泰成)

シロスジカミキリが一番好き

――なぜ昆虫館に知らせた?

飼っていたら元気がなくなってきたので、死んじゃうかもしれないと思い、鑑定してもらうことにしました。


――家では他にはどんな生き物を飼っている?

自分で捕まえたノコギリクワガタやヒラタクワガタやタマムシ。虫じゃないけど、金魚、メダカ、猫もいます。


――ナナフシ以外には、どんな虫が好き?

トンボのヤンマ系、オニヤンマ、ギンヤンマとかカミキリムシも好きです。


――一番好きな虫は何?

シロスジカミキリが一番好きです。1回、英会話に行く途中にシロスジカミキリの死骸が落ちてて、標本にしました。それから1度も出会えてなくて、かっこいい虫というか、堂々としているところが好きです。