松江警察署は2月5日、松江市の30代女性が被害に遭った特殊詐欺事件を2件公表しました。いずれもSNSでの副業勧誘から始まり、暗号資産を利用して金銭をだまし取られた手口で、被害総額は約520万円となっています。

1件目は2025年11月から12月にかけて発生した金融商品詐欺で、30代の女性がSNSで「少しのデータ入力で1日に1万円稼げる」という投稿をした「みなみ」というアカウントと接触したのがきっかけでした。

被害女性は、「みなみ」から紹介された「竹田」というアカウントから「1回の作業で1800円稼げる」と説明を受け、さらに「青山」のアカウントを紹介されました。
「青山」からは「専用サイトで通貨の売り買いを選択する仕事」と説明され、暗号資産取引所口座の開設するよう指示されたということです。

その後、「青山」から「利益還元フェア」と称する高利益の話を持ちかけられ、「オーガナイザー」というアカウントを紹介されました。
「オーガナイザー」から「総利益は3~8倍になる」、「失敗しても全額返金する」などと説明。
さらに「T.Sudo」というアカウントを含むグループが紹介され、副業の資金調達のため消費者金融などからの借入れを勧められました。

被害女性は2025年12月25日に、暗号資産取引所アプリで換金した320万円相当の暗号資産を指定されたアドレスに送金。その後、詐欺の被害に遭ったことに気付きました。

被害2件目は、2025年12月から2026年1月にかけて発生した架空料金請求詐欺です。
松江市の30代女性が、SNSで副業の投稿を見つけ、「yurina」というアカウントと接触。
「石原」というアカウントを紹介され、「指示に従いデータ入力をしてもらい、報酬が翌々月にもらえる」という副業の説明を受けたということです。
女性がこの副業を続けていたところ、「吉原」と名乗る人物から「自己資金を準備して生活改善を目的としたイベントに参加すると、総利益が5倍になり、総利益の90%が参加者に支給される」というイベント情報を紹介されました。

これに参加するため、暗号資産取引所のアプリとウォレットアプリのインストールを指示され、参加費用として暗号資産を指定されたコインアドレスに送金したとしています。
しかしその後、「入力ミスで元金と利益がなくなった」と言われ、「吉原」に代理操作を依頼、利益の20%を支払う「委託代理取引」を勧められ、それに従ったということです。

そして1月14日から23日までの間に3回にわたり、合計196万円相当の暗号資産を指定されたアドレスに送金しましたが、その後だまし取られたことが分かりました。

警察は、SNSで送信されるダイレクトメッセージやインターネットの広告には詐欺被害につながる内容が表示されていることがあるため注意が必要で、SNSで知り合っただけの会ったことのない人からの儲け話は詐欺を疑うこと。
またこうした詐欺の手口は巧妙化していて、暗号資産を利用することで追跡を困難にしているとして、高額な利益を約束する投資話には十分な警戒するよう呼びかけています。

TSKさんいん中央テレビ
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