2月8日の投票が迫る衆議院選挙。
鳥取1区では、圧倒的な強さを誇る前総理の牙城で新人3人が巻き返しをめざす中、自民党は緩みを警戒し組織を引き締めています。

鳥取1区に立候補しているのは、届け出順に
共産党の新人・塚田成幸さん(61)、
参政党の新人・豊哲也さん(47)、
国民民主党の新人・谷川裕美さん(51)、
自民党の前職で前総理大臣・石破茂さん(69)の4人で、
前職に新人3人が挑む構図です。

共産・新 塚田成幸候補:
憲法を守れ、そして平和を守れ、暮らしを守れ。このことを訴えているのは私だけであり、こういう中で私は今度の選挙で日本共産党を大きくしていくことが大事だということで頑張っている。

共産党・新人の塚田成幸さん。
衆議院選挙には、これで5度目の挑戦です。
公示日から毎日10カ所以上で街頭演説を行い、有権者の声を直接聞き、対話を重ねて支持を訴えます。

2月1日には、鳥取市内で決起集会を開催。
約80人の支持者を前に、拡大する軍事費を福祉に回すべきとして他党との違いを訴えました。

共産・新 塚田成幸候補:
4つポスター並んでますが私以外、3人は軍事大拡大。
アメリカ・トランプさんのいいなりになって、軍拡が進めば福祉がズタズタにされる。
国民の皆さんの暮らしが本当にひどいことになる。こんなことは絶対やめること。

塚田さんが主張するのは、高市政権が進める軍拡に伴う増税の禁止や憲法9条の堅守。物価対策として消費税一律5%への減税や原発廃止で右傾化しているとみる世の中の流れに警鐘を鳴らします。

共産・新 塚田成幸候補:
戦争か平和かが問われる大事な局面での戦いになる。大きく訴えることも大事だが、反応見ながら対話しながらと。日本共産党の前進のために頑張っていきたい。

参政・新 豊哲也候補:
本当にこれでよかったのか。石破政権はよかったのか。
失われた30年を40年、50年続けていくのか。ここでやめるのか。
それがこの鳥取1区で試されているんです。

参政党の新人・豊哲也さんは、党の方針で公示の直前に選挙区を鳥取2区から1区に変更。
石破前首相がいる鳥取1区は民意を示すための重要な選挙区と意気込みます。

参政・新 豊哲也候補:
参政党がしっかりと政権与党を監視し提案し、ここから積極財政組んでいってV字回復していけば、のちのちの教科書には石破政権までが失われた30年だということになる。

選挙戦ではバブル崩壊後、経済の低迷が続いた「失われた30年」に触れ、自民党政治を痛烈に批判。
知名度不足対策として、SNSを活用しながら党が目指す消費税の廃止などの積極財政の必要性を訴えています。

参政・新 豊哲也候補:
今回の選挙戦で、ここが変われば全国に波及する大きな場所になるんじゃないかと思っていますので、しっかりそうした広い視野で頑張っていきたい。

国民・新 新谷川裕美候補:
国民生活最優先、経済最優先の新しい政治を一緒に動かしていってください。

国民民主党の新人・谷川裕美さん。
国民民主党としては、衆院選鳥取1区に初めて擁立した公認候補です。

1月23日には連合鳥取が推薦を決定。
党が掲げる「手取りを増やす」政策の現役世代への浸透を図ります。

国民・新 新谷川裕美候補:
51年間続いたガソリンの暫定税率が廃止されたり、30年続いた所得税の103万円の壁が178万円に引き上がったり、動き出した新しい政治をもっと前に進めなければいけない。
自民党一強になったら、また古い政治に逆戻りです。

高市内閣の積極財政には賛成とする反面、政局や選挙優先の政治を批判。
今回の選挙ではガソリンの暫定税率廃止など国民民主党がこれまで実現してきた実績に加え、手取りを増やす政策として地方の中小企業経営者の社会保険料の半減などを訴えます。

国民・新 新谷川裕美候補:
他党とか相手が誰とかそういうのは関係ないので、私は私の国民民主党の政策を訴える。そして私がやりたいことを訴えるというのを続けていく。

自民・前 石破茂候補:
今度の戦いは、民主主義を守るための戦いです。そしてこの鳥取からもう一度新しい日本をつくる。そういう戦いだと私は思っている。

前総理の知名度を存分にいかし、圧倒的な勝利を目指す自民党の前職・石破茂さん。
前回の衆院選では、一度も地元入りしなかった石破さんですが、今回は選挙期間中3分の2は地元入り。
警備上の関係から街頭演説はせず、選挙カーの中から支持を訴えます。

2月2日には、当初予定になかった演説会を急遽開催。
約200人の支持者を前に、物価高対策は減税ではなく賃上げの実現と主張しました。

自民・前 石破茂候補:
物価は上がる。だけど、物価上昇を上回る賃金上昇をやっていくことが一番必要なことだと私は今でも思っている。
減税するのはいいが、それで減った金を誰がきちんと払うんだということを言わずにいて選挙をしてはいけない。

また、総理時代にこぎつけた防災庁の設置による防災体制の確立やライフワークでもある地方創生の継続を強く訴える石破さん。
他候補に対し先行しているとの報道がされる中、組織の緩みを警戒します。

自民・前 石破茂候補:
地方創生というのを、もう1回、政策の中心にすえていかねばならない。
最後まで緊張感を最大限もっていかないと少しでも緩んだら、その瞬間から票は減る。
そうならないように自ら心がけていかねばならない。

FNNが、この土日に行った各選挙区の情勢調査に、取材結果を加味して分析した鳥取1区の中盤情勢は、自民党の石破さんが「安定した支持」を得ていて、ほかの3候補は支持の拡大を図っています。

ただ2割近くの人が「候補者を決めていない」あるいは「分からない」と回答していて、今後の情勢は流動的です。

TSKさんいん中央テレビ
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