<“スピリチュアル被害”に遭った人が受け取ったメール>
お待たせいたしました。
間もなく『10億1880万円』に辿り着きます。
状況は相変わらずとてもいいということです。
良いことばかり言っていると感じるかもしれませんが、これが真実なのです。
この、宝くじの高額当選が近づいていかのようににおわせる魅力的な誘い文句は、今相談が相次いでいるという“スピリチュアル被害”に遭った人が受け取ったメールの文面です。

「サン!シャイン」は、その被害に遭ったという70代の女性を取材しました。
その被害額は…、

被害に遭った女性(70代)「もう一年半ぐらいで1000万ぐらい」
きっかけは占いサイト…女性語るのめりこんだ理由
女性によると、きっかけはスマホで見つけた無料の占いサイトでした。

被害に遭った女性(70代):
名前というかニックネームと生年月日を入れてくれれば、あなたの金運とかいろいろ分かりますよというようなことが書いてあったから、スマホに。試しにと思って入れてみた。

すると、健康や性格などについて書かれたメールが届き、その後も最初の2日間は、無料で占い師とやり取りができたといいます。

しかし「無料期間」が終わると、メールを1通送るたびに1500円かかるように。
それでも女性はサイトとのやり取りを繰り返し、合わせて約1000万円を支払ったといいます。
なぜそこまでのめり込んでしまったのでしょうか。
被害に遭った女性(70代):
1日4~5時間集中して、向こうが言ってくることに答えていたら、(課金)7万、8万…10万くらいすぐ入れますもん。
主人が入院したりとかいろいろあって、お金がいるしということで…。

夫の入院費など金銭的な不安があったという女性に対し、占いサイトは「宝くじが当たる運気がある」とほのめかし、有料メールに繰り返し返信するよう言葉巧みに誘導したといいます。
被害に遭った女性(70代):
(鑑定が終わるまで)「あと何通?」と聞いても「それは分かりません」と。「人それぞれだから」と。
「出費を無駄にしたくない…」サンクコスト効果の罠
疑問を抱きながらも有料メールへの返信を繰り返してしまったという女性。
そこには、あるからくりがありました。

被害に遭った女性(70代):
「絶対秘密厳守してください」「鑑定は必ず最後まで受けてください」(と言われた)
(鑑定メールの)結末が分からないと、お金が入らない。ものすごい恐怖心に襲われる。
お金を払えば払うほど「宝くじに当たるまでやめられない」という気持ちが強くなったという女性。
人の心理に詳しい明星大学心理学部の藤井靖教授は、この心理状態について次のように指摘。

明星大学心理学部・藤井靖教授:
これは心理学で、サンクコスト効果と呼ばれる典型的な心理状態なんですよね。
「これまでの出費をやっぱり無駄にしたくない」という、その強い執着がさらなる損失を生む行動というか、合理的な判断ができなくなる。
相談は高齢女性が多い…被害に遭わないためには
同様の被害が今、相次いでいるといいます。
女性が相談したという法律事務所の弁護士は…、

法律事務所Z 伊藤建弁護士:
(占いサイトに関する相談は)月に大体60件程度はありますので。比較的多いのはやはり、少し高齢な女性が多いかなという印象を持っております。
今回被害を訴えた女性は弁護士に相談し、一部返金があったといいますが、弁護士に相談した被害者の中には警察に被害届を出した人もいるといいます。
法律事務所Z・伊藤建弁護士:
占いの全てがまあ違法というわけではありません。
これまでの判決の傾向としては「被害者の方にも落ち度があったよね」ということで、一定程度の減額をされてしまうことがあります。
被害に遭わないために、占いサイトを利用する際、どのようなことに気をつければいいのでしょうか。

法律事務所Z 伊藤建弁護士:
まずは無料とうたっていながら、だんだんと高額な請求をしてくるパターン。怪しい言葉や数字をこう(メールで)送信すると運気が上がる、というようなことを言ってくるもの、振り込み先の口座が頻繁に変わるケースというのも大変怪しいなと思っています。
(「サン!シャイン」1月30日放送より)
