プレスリリース配信元:沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)
一般財団法人沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)は、沖縄県より観光人材育成・確保促進事業を受託しており、「観光業従事者を対象とした従業員満足度調査」を実施いたしました。結果を公表いたしますので、社内の人事制度や採用活動、エンゲージメント向上に向けた取り組みなどにお役立てください。
【調査概要】
調査目的:沖縄県では観光業の人材不足や若年層の早期離職が課題となっている。そのため、県内観光業従事者の現状、課題及び要望等を把握し、新たな施策展開を図ることを目的に調査を実施する。
調査対象:沖縄県内の観光関連従事者(経営者・役員・理事等を除く)
調査期間:令和7年10月1日(水)~11月30日(日)
調査方法:観光関連企業宛にメールや案内状送付によるWEBアンケート調査を実施
有効回答数:529件
【結果概要】
〇 業界や勤務先を決定するうえでの重要度について、「職場の人間関係や信頼関係」が最も重要視されており、「待遇(給与・賞与など)」が続く。
〇現在の仕事(勤務先)に対する満足度では、多くの項目で満足している(「非常に満足している」、「満足している」の合計)という回答が過半数を占めた。中でも、「働き方の柔軟性」の項目が最も満足度が高い結果となった。一方、「待遇(給与・賞与)」については満足度が低い傾向にあり、重要度との差が大きくなっている。
〇観光業界での勤続意向では、昨年度の調査に引き続き、働き続けたいと考えている従事者が7割以上を占めている。働き続けたい理由について、「観光業の仕事が好きだから」という回答が最も多くなった。
〇現在働いている会社での勤続意向についても、観光業界での勤続意向同様、働き続けたいと考えている従事者の割合が8割近くと良好な結果となった。働き続けたい理由としては、「職場の雰囲気や同僚との関係が良好であるため」という回答が最も多く挙がった。
〇有給休暇の取得について、約8割の従事者が有給休暇を取得できるという結果となった。昨年度の調査に引き続き、休暇が取りやすい環境は一定程度整備されていると考えられる。
■職業重要度・満足度について
“業界や勤務先を決定するうえでの重要度について、それぞれお答えください”という設問について、「非常に重要である」と回答した割合が最も高い項目は、【職場の人間関係や信頼関係(75.0%)】、【待遇(給与・賞与など)(71.1%)】となっており、次いで、【仕事の内容や仕事量(62.0%)】、【評価の妥当性(人事評価など)(59.4%)】などと続いている。
[職業重要度について(n=529)]

“現在の仕事(勤務先)に対する満足度について、それぞれお答えください”の設問では、【職場の人間関係や信頼関係】【働き方の柔軟性】【職場環境(立地、設備など)】の項目で満足度が高い結果となった。全体的には多くの項目で満足している(非常に満足している+満足している)という回答が過半数を占める一方、【待遇(給与・賞与など)】においては、満足していない(満足していない+まったく満足していない)の方が、満足している(満足している+非常に満足している)よりも高い結果となった。次いで、【能力開発・研修制度】【評価の妥当性(人事評価など)】の項目で満足度が低い結果となった。
[職業満足度について(n=529)]

重要度・満足度の各選択肢について4象限に分けたところ、以下のような結果が得られた。
1. 重点維持項目
「職場の人間関係や信頼関係」や「仕事の内容や仕事量」、「働き方の柔軟性」、「職場環境(立地、設備など)」といった選択肢では、重要度・満足度ともに高く、満足度の継続的な維持・強化が求められる。
2. 重点改善項目
「待遇(給与・賞与)」の選択肢については、職業選択における重要度が高いものの、満足度が低い結果となっており、重点的な満足度の改善が求められる。
3. 維持項目
「会社の経営方針やビジョンなどの共有」の選択肢は、満足度は高いものの重要度はやや低くなっている。
4. 改善項目
「能力開発・研修制度」や「評価の妥当性」の選択肢では、職業選択における重要度はやや高いが満足度が低くなっており、重点改善項目の次に満足度の改善が必要であると考えられる。
[【参考】重要度と満足度における各選択肢の分類]

注:【重要度】は、回答全体に占める「非常に重要である+重要である」の割合。【満足度】は、回答全体に占める「非常に満足している+、満足している」の割合。赤線は、各選択肢を合算した【重要度】・【満足度】それぞれの平均値を示している。
■観光業での勤続意向について
“観光業界で働き続けたいと思いますか”の設問について、働き続けたい(とてもそう思う+そう思う)と回答した割合は約7割となった。【そう思わない】と回答した割合は21.0%、【まったくそう思わない】と回答した割合は3.4%となった。
[観光業での勤続意向(n=529)]

働き続けたい(とてもそう思う+そう思う)と回答した従事者について、働き続けたい理由として【観光業の仕事が好きだから(69.3%)】と回答した割合が最も高い結果となった。
[観光業界で働き続けたい理由(複数回答 n=400)]

“現在働いている会社で働き続けたいと思いますか”という設問について、働き続けたい(とてもそう思う+そう思う)との回答が約8割(76.8%)を占めている。【そう思わない】と回答した割合は18.5%、【まったくそう思わない】は4.7%となっている。
[現在の職場での勤続意向(n=529)]

働き続けたいと回答した従事者について、働き続けたい理由として【職場の雰囲気や同僚との関係が良好であるため(64.3%)】との回答が最も多い結果となった。次いで【休暇制度や福利厚生が充実しているため(36.5%)】、【給与やボーナスが満足できる水準であるため(32.0%)】などが続いた。
[現在の職場で働き続けたい理由(複数回答 n=406)]

“今後、何を改善すれば今の会社でより働き続けたいと考えますか”の設問では、【金銭面の改善(給与やボーナスの増加)(77.1%)】を求める意見が多く見られた。
[現在の職場での勤続意欲向上のための取り組み(複数回答 n=406)]

働き続けたくないと回答した従事者について、働き続けたくない理由は【給与や報酬が低いと感じるため(64.2%)】と回答した割合が最も高く、次いで【長期的なキャリアビジョンが見えないため(53.7%)】、【職場の将来性に不安を感じるため(49.6%)】などが続いた。
[現在の職場で働き続けたくない理由(複数回答 n=123)]

“今後、何が変われば今の会社で働き続けたいと思いますか”の設問では、働き続けたいと回答した従事者の意見と同様、【金銭面の改善(給与やボーナスの増加)(73.2%)】と回答した割合が最も高い結果となった。
[現在の職場での勤続意欲改善のための取り組み(複数回答 n=123)]

■有給休暇の取得しやすさについて
“勤務先での有給休暇の取得しやすさについて、あてはまるものを1つ選択してください”という設問について、【いつでも気兼ねなく取得することができる(27.6%)】と【調整は必要だが、取得することができる(56.3%)】の合計が全体の8割超となっている。
[有給休暇の取得しやすさ(n=529)]

沖縄県の観光業では、コロナ禍後の観光需要の回復に伴う人材不足の状況が継続しています。昨年度の調査から引き続き、勤続意向の有無にかかわらず、待遇(給与・賞与)に対する不満の声が多く、待遇の改善は今後人材を確保していくうえで、欠かせない取り組みです。
待遇以外にも、「評価の妥当性」「能力開発・研修制度」については、他の項目と比べて満足度が低く、体系的な研修制度や評価基準の見直しを行い、スキルアップの機会をつくることや、定期的に人事評価を実施することで、従業員が自社や業界内で長期的にキャリアを形成できるビジョンを示すことが重要となります。
一方、昨年度に続き、従業員の70%以上が観光業界で働き続けたいと考えていることが分かり、業界に対する愛着や仕事の魅力を感じている層が多く、職場の人間関係が良好であることも業界の魅力です。また、「働き方の柔軟性」の項目が最も満足度が高く、年代別で見ると、30代、40代の子育て世代で特に満足だと感じると回答した割合が高くなるなど、「働きやすさ」については改善が進んでいることが推察されます。
他産業と比べても劣らない魅力ある産業となり、新たな人材の確保することに加え、今いる人材を定着させ継続してもらうためにも、待遇面での改善といった不満足につながる要因を取り除くことはもちろん、併せて、適切な人事評価といった満足度を高める要因を増やしていくなど、両輪で取り組みを強化していく必要があります。
沖縄県とOCVBでは、待遇改善に向け経営力向上を目的とした各種セミナーや、専門家の派遣を行いハンズオンでの支援などを行う「観光人材育成・確保促進事業」や、観光事業者が人材不足を補うために実施する設備投資やシステム構築などの無人化・省人化に向けた取り組みを支援する「観光事業者収益力向上サポート事業」等を通じて、引き続き県内観光事業者の人材育成・確保や経営者の皆様のサポートを行ってまいります。
くわしくは、OCVBコーポレートサイトをご覧ください。
【お問い合わせ先】
(一財)沖縄観光コンベンションビューロー
国内事業部 受入推進課 観光人材育成センター
担当:具志堅、喜瀬
TEL:098-859-6129 FAX:098-859-6221
Mail:ikusei@ocvb.or.jp
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