25日に投開票の福井県知事選挙には、新人3人が立候補しています。主な県政課題への対応や政策について候補者に聞くシリーズ、今回は「福井アリーナ」です。
経済界が主導し、前の知事が“旗振り役”ともなって進めてきましたが、建設費用が当初の2倍の150億円に膨らみ、計画では県や福井市も多額の費用を支援することになっています。
各候補者に、アリーナに賛成か反対か、また賛成の場合は活用策を聞きました。
経済界が福井市中心部に整備を計画している「福井アリーナ」は、プロスポーツや
コンサート、さまざまなイベントの会場として県都の“にぎわい創出”が期待されます。
一方で問題となっているのが多額の費用です。事業費150億円のうち、県と福井市が
それぞれ15億円を負担する計画です。
建設そのものの是非や、完成後に施設をどう活用するか、その効果を県内全域に広げられるかなど、議論すべきことが山積しています。
県民から賛成、反対、さまざまな声が聞こえる中、候補者3人の考えは―
アリーナ計画に“前向き”なスタンスなのは、山田賢一候補と石田嵩人候補。
金元幸枝候補は、建設そのものに反対しています。
◆賛成:山田賢一候補
山田候補は「“あったら良い”という意味では、進めるべき。福井県の弱点は、若者の楽しみがないこと。楽しめる場所はたくさんあった方が良い」とします。
また山田候補は、アリーナで人が交流することが地域活性化につながると訴えます。
ただ、将来にわたる持続的な資金繰りや周辺の住民が感じる懸念については、しっかりとした説明が必要だと強調します。
「うまくいくようであれば、 県も福井市もしかるべき応援をするのが筋。理論的にしっかりと将来を見据えて進めるべき」(山田候補)
◆反対:金元幸枝候補
アリーナ計画に強く反対する金元候補。「民設民営だった話が、いつの間にか建設費が2倍に。国・県・福井市で合わせて60億円の税金をつぎ込むのは、ちょっとおかしい」と指摘。
アリーナが整備されることで周辺の住環境が悪化するほか「運営の見通しも甘い」と計画を批判します。
行政がアリーナに負担する費用を、県民のくらしの支援に使うべきだと訴えます。
「この計画は一旦白紙に戻してよく検討することにしたい。どう考えても赤字ですよ。赤字になったら、また税金…耐え難い。今でもみんな耐え難いと思っているのに」(金元候補)
◆賛成:石田嵩人候補
石田候補は「民設民営、持続可能かつ健全な運営が大前提と思っている」とした上で、アリーナを県全体の利益にする“経済的な仕掛け”を作っていくと強調。
また、若者が福井の将来を語り合う場所にもしたいと意気込みます。
「若い世代がスポーツの枠を超えて、政治、経済、文化、歴史、社会、さまざまな議論や意見交換ができる場所づくり、その一環としてアリーナを何とか活用できないか考えている」(石田候補)