占い師として約70人から総額20億円を騙し取ったとみられ、詐欺罪に問われている女の初公判。被告の女は起訴内容の認否を留保した。

起訴内容の認否「留保いたします」

ジャケット姿で法廷に現れた女。髪には白髪が目立つ。女は、詐欺などの罪に問われている住居不定の無職・田齊法子被告(51)だ。

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起訴状などによると、占い師として活動していた田齊被告は2018年、福岡市の50代の夫婦に対し「建物の土台に水晶を埋め込んで風水調整をする。それで付加価値を付けて売却する投資案件だよ。10%を配当金として受け取れて、3カ月後には元金が返ってくる」などと嘘の説明をして、現金1600万円を騙し取ったなどとされている。

2026年1月21日に福岡地裁で開かれた初公判で、起訴内容の認否について問われた田齋被告は、「留保いたしますと述べた。

被害者約70人の被害額は約20億円

事件当時、福岡市内の高級住宅街の一軒家で家族と暮らしていた田齊被告。生活は豪華で、高級ブランド店に行くと湯水のように金を使っていたという。

田齊被告から金を騙し取られたとされる被害者は約70人。いったい、どんな話を持ちかけられていたのか?

被害に遭った夫婦は「『超一流の人(お金持ち)は、占星術とか四柱推命とか風水とか、見えないような力をふんだんに使って伸びていくもんだ』と(言われた)。『数百万でも、そっち(投資)に入れておいたら、取り敢えずあなたの運気が上がるから、そうしておかん?』みたいな感じだった」と話す。

また被害に遭った別の夫婦は「田齊被告は『私は音楽が好きだから、自分の好きなものに投資するとすごくいい』と(話していた)。投資したのはバイオリンの弓です。田齊被告は『事務手続きがあるから、2日ぐらいはかかるかもしれない。元金はすぐ返す。1~2カ月で50万円の利益が付く』」と言われたという。

さらに被害に遭った別の女性に話を聞くと「私の場合は『今、これだけ投資したら1カ月で(利益が)10%付く、5%付く。2週間でそれだけ付く』とか、キャッシュ対キャッシュの話がほぼだった」という。この女性の被害額は、総額で2億6000万円に上っている。

集めた金で家族でドバイ旅行か

田齊被告が被害者たちから集めた金は、総額20億円に上るとみられている。しかし、約束していた“配当金”や“利益”と称した支払いは殆どされず、自転車操業に陥っていたとみられている。

警察によると田齊被告の自宅から押収されたノートには「借りた金を返せない」「うそや金のやり繰りから解放されるには、どうしたらいいのか」などと記されていたということだ。

1月21日の初公判。検察は冒頭陳述で「集めた金を家族でのドバイ旅行の費用やクレジットカードの支払いなどに充てていた」と指摘。

一方、弁護側は、今後の公判で態度を明らかにする方針を示した。

次回の公判は2026年3月19日に開かれる。

(テレビ西日本)

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