これまで120人以上のノーベル賞受賞者を輩出してきた、ケンブリッジ大学。
そこには800年という長い歴史のなかで育まれた「天才」を生み出すしくみがあるという。
ケンブリッジ大学教授・飯田史也さんの著書『あなたの一生を支える 世界最高峰の学び』(日経BP)は、世界最高峰の学びのシステムを、体験したエピソードなどとともに紹介している。
本書から、学びの成長をさまたげる「4つの壁」を一部抜粋・再編集して紹介する。
全速力の学びを妨げる「4つの壁」
自分の学びを振り返ると、「全速力の学び」が簡単でないことがわかっていただけると思います。
時間があるのに学べなかったり、たとえ学んでいても、深い学びに結びつかなかったり、とてもたくさんの障害にぶつかります。
なぜ全速力で学び続けるのはこんなにも難しいのでしょうか。ここでは、私がケンブリッジでよく目にする、4つの理由を紹介します。
(1)全速力で走る必要がないと思っている壁
好きなことを自分のペースで学ぶのが本来の学びで、わざわざつらい思いをしてまで全速力で学ぶ意味がわからない。
(2)全速力で走りたくない壁
人は本能的に楽な方を選びがちです。やるべきことがわかっていても、ついダラダラしたり、学びを後回しにしてしまう。
(3)全速力で走りたいけれど、走り方がわからない壁
がんばっているつもりでも、思うように進まない。速く、遠くまで学び続ける方法がわからない。
(4)全速力で走りたいのに、走れない壁
精神的な問題や健康上の理由で、長く集中できなかったり、まわりと同じペースで学ぶのが難しい。
このように、「全速力の学び」を妨げる要因はひとつではありません。むしろ、複数の壁が同時に立ちはだかることもあり、簡単に解決できるものではありません。
「本当に大切な学び」とは何か
まず立ちどまって考えてみましょう。自分にとって「全速力の学び」は本当に必要なのでしょうか。多くの人がつまずく最大の理由は、この問いかけです。
