鯖江市の眼鏡枠製造「マツバ眼鏡工業」が、福井地裁から破産手続き開始決定を受けたことが分かりました。負債総額は2億7438万円に上ります。
民間の調査会社・東京商工リサーチによりますと、同社は1950年(昭和25年)に創業し、1963年5月に法人化。福井県鯖江市石田町に本社を置き、眼鏡枠の製造や老眼鏡の輸入販売を手掛けていました。
ピーク時とみられる1995年には約80人の従業員を抱え、年間約3億円の売り上げを計上していましたが、安価な海外製品との競争激化により受注が減少。2000年頃には大規模な人員削減を実施し、身内のみの小規模経営への転換を図りました。
厳しい経営が続く中、地代の引き上げ要請を受けて2022年には本社移転を余儀なくされ、実質的に工場機能を失うなど事業がさらに縮小。2025年4月期には700万円にまで売り上げが落ち込んでいました。
単年度では利益を計上していたものの、多額の金融債務を抱えて返済原資の確保に苦慮するなど、資金繰りが限界に達したことから、今回の措置に至ったとみられています。
負債総額は債権者18名に対して2億7438万円です。