高市早苗首相が19日、衆議院解散の意向を表明しました。“超激戦区”愛知10区でも、慌ただしく選挙に向けた動きが進んでいます。
■維新・杉本議員 今回は“与党”に
一宮市と岩倉市からなる愛知10区は、前回の選挙では立憲の藤原規真さんが、わずか162票差で初当選、自民の若山慎司さんと維新の杉本和巳さんが比例で復活していて、3人の現職議員がいます。

維新・杉本和巳議員:
「これが前回分と前々回分とってあるので。『身を切る改革』の政治ですから、お金をかけない政治」
維新の杉本和巳議員は、突然の解散風に新たな選挙事務所を用意する時間はなく、普段から使う事務所を選挙中もそのまま使う予定です。

しかし、今回大きく変わるのが…。
維新・杉本和巳議員:
「少し改めています。中身を『連立バージョン』に」
2025年10月に成立した高市内閣のもとで維新は初めて連立入りし、杉本さんは与党の一員として選挙に臨むことになります。
Q.自民党を批判できない
維新・杉本和巳議員:
「できなくはないと思いますよ。『政治とカネ』の問題を解決できないのは日本のネック。連立の意味としては、(維新は)『行財政改革のエンジン』になっている」
■自民・若山議員 『公明票』の行方は
自民党の若山慎司議員は、杉本さんと与党同士で戦うことになります。
自民・若山慎司議員:
「いずれにしても急なことでしたので、本当に皆さんにはご迷惑をおかけするようなことになりましたけれども、ご勘弁をいただいて何とか…」

支援者たちに急な選挙準備のお願いをしていますが、他にも杉本さんとの“与党対決”以外に選挙に大きく影響する変化がありました。
自民党との連立を解消した公明党が、立憲民主党と新党「中道改革連合」を結成し、選挙区では立憲出身の候補者を支援することを決めたのです。
自公はこれまでの衆院選で、公明の支持者が選挙区では自民の候補を応援する協力を続けてきましたが、選挙区で1万票以上とされる「公明票」がなくなれば、若山さんにとっては大きな打撃です。
若山さんは「公明党とは今後も会話を続けていく」としたうえで、子育て世代などこれまでアプローチが少なかった層にも訴えを広げる構えです。

自民・若山慎司議員:
「前回とは構図ががらっと変わってしまっているので、構図の話だけをするのであれば『どれだけ広いスタンス・構えで票を集めるか』、変わってくるんじゃないですかね」
■立憲・藤原議員 新党入りの決断は
公明党との合流の道を歩む立憲民主党の藤原規真議員が18日に向かった先は、社民党愛知県連です。
男性:
「藤原さん、忙しいとこ大丈夫なの?みんなが『決意をどうするつもりだ』って聞いとるよ」
立憲・藤原規真議員:
「ちょっと『綱領を見て(判断)』としか言いようがない」
藤原さんは、共産党・社民党などと地元で独自の野党共闘を進めてきた、立憲の中でも異色の議員です。安保法制を合憲とし、原発再稼働を容認する公明党と合流すれば、これまでの支援者が離れる恐れがあります。

Q.社民党にとって藤原さんは?
社民・愛知県連の平山良平代表:
「戦う仲間です」
新党「中道改革連合」か、無所属か…。
立憲・藤原規真議員(18日):
「明日、綱領発表ということなので、それを見て最終的に身の振り方を決めます」

藤原さんは19日、東海テレビの取材に、新党入りを決断したと明らかにしました。
関係者によりますと、愛知10区では国民民主党も新人擁立に向けた調整を進めていて、混沌とした「超短期決戦」に突入することになりそうです。
