ヨーロッパで日本のおにぎり専門店が続々と開業し、日本産のコメの需要が拡大している。
約1年前にコメの関税がゼロになったイギリス・ロンドンと、「手頃でおいしい」と1個約1100円のおにぎりが人気のフランス・パリを取材した。

「コメの関税ゼロ」のイギリスで普及イベント

ロンドンやパリで、日本のおにぎり専門店が続々開業し、海外で日本のお米ブームが広がっている。

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1月17日の「おむすびの日」を前に、イギリス・ロンドンで日本大使館が日本食の普及イベントを開催した。

テーブルにおにぎりが並べられ、「ジャパニーズサンドイッチ」と紹介された。

このイベントを主催した大使館の担当者に話を聞いた。

在英国日本国大使館・氷熊光太郎参事官:
“日本食の入り口”としてのおにぎりの可能性に魅力を感じた。

2024年12月、イギリスがTPPに参加し、コメの関税がゼロになったことを契機に日本政府は日本産のコメの輸出を拡大したい方針だ。

日本人のオーナーが、新潟県産コシヒカリを軟水のミネラルウォーターで炊き上げた創作おにぎりの専門店「SOSAKU ONIGIRI」には、様々なルーツを持つ客がおにぎりを買い求めていた。

ベネズエラ出身の女性
ベネズエラ出身の女性

客:
私はベネズエラ出身なのですが、ベネズエラのお米と日本のお米は全く違います。すごくおいしい。

客:
おいしいです。いろいろな種類があって、サーモンとか昆布の佃煮とか、トリュフもあるの。

フランスへのコメ輸出量は4.7倍に

“おにぎりブーム”は、お隣のフランス・パリでも起きていた。

新潟県産のコメを使い、1日に約300個のおにぎりを売り上げているという、おにぎり店「O-Kome」を取材した。

「O-Kome」オーナー ジル・オリオルさん:
常連のお客様の中で梅干しはベストセラーのひとつです。美味しいしヘルシーで、体に良くて味も良いからです。

客:
このおいしさで1つ6ユーロ(約1100円)は、本当に手頃な価格です。丁寧に作られていて、とても良いです。

実は日本のコメの輸出量は毎年右肩上がりで、2020年から2025年11月までの6年間で、約2.2倍に上昇した。

ヨーロッパの国別では、イギリスが約2.2倍、フランスは約4.7倍、そして、スペインは約77倍と急増している。

「RIZ(コメ)」が棚に並んでいた
「RIZ(コメ)」が棚に並んでいた

記者:
パリの一般的なスーパーですが、白米も取り扱われています。すし米と書いてありますが、実はこちらのお米、イタリア産で日本産のコメが並んでいるという状況はまだありません。

こうした現状の中、パリを訪れている鈴木農水相は15日、コメの輸出拡大に向けて、日本産のコメを扱うおにぎり専門店を訪れ試食した。

鈴木農水相:
もう日本のおにぎりです。

鈴木農水相は視察後、記者団に対し販売拡大に向けた努力を行っていくと強調した。
(「イット!」1月16日放送より)

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