◆年明け早々の大雪で山陽道では車が相次いで立ち往生 約16時間にわたり通行止め
本格的な冬を迎え、ノーマルタイヤでの冬道の運転は大きな事故につながる恐れがあります。「通常感覚」での冬道の運転は禁物。危険性と注意点について取材しました。
雪道でタイヤが空回りして動けなくなった1台の車。1月2日、年明け早々の大雪で広島と山口の県境付近の山陽道で車が相次いで立ち往生し、約16時間にわたり通行止めとなりました。立ち往生した車のほとんどがノーマルタイヤを装着していました。
◆JAFが詳しく解説!「ノーマルタイヤ」と「スタッドレスタイヤ」の違い
(JAF岡山支部 岡部秀平さん)
「ノーマルタイヤは乾いた路面を走ることに特化。そのタイヤで走ると硬いタイヤなので滑ってしまう。発進できない、止まらないといった危険が考えられる」
こちらはJAFが行った実験映像(一部)です。雪道を走行中にブレーキを踏んだ際に車が完全に停止するまでの距離は、ノーマルタイヤはスタッドレスタイヤの2倍近く長くなります。
(JAF岡山支部 岡部秀平さん)
「ノーマルタイヤは表面がつるんとしている。スタッドレスタイヤはでこぼこしている。でこぼこした部分で雪をかいて、凍結路面では小さい溝が路面上の水を吸い上げて密着させる働きがある」
◆冬道運転時は3つの「急」に注意
(中西源太記者)
「また冬道を運転するときは、「急」が付く運転は厳禁です」
冬道を運転するときは3つの「急」に注意が必要です。
1つ目は「急発進」。
アクセルをゆっくり踏み発進することが大切です。
2つ目は「急ブレーキ」。
車間距離を多めにとり、早めのブレーキを心がけてください。
3つ目は「急ハンドル」。
スリップを防ぐためにハンドルをしっかりと握って運転しましょう。
◆雪道でなければ安心?路面に潜む「ブラックアイスバーン」の危険
さらに、雪道に加えて、運転に注意が必要なのは「ブラックアイスバーン」と呼ばれる路面上の水が薄く凍り付いた状態です。
一見すると、濡れた路面とほぼ変わりませんが、ブラックアイスバーンはブレーキをかけても滑り続けるため、濡れた路面と制動距離を比較した実験ではブレーキから停止までに約55メートルもの差がありました。
(JAF岡山支部 岡部秀平さん)
「風がよく通る場所や橋の上など地面の熱が伝わりにくい場所、トンネルの出口や交差点は注意」
気象台によりますと、来週の中ごろから気温が低下し、岡山県北の山沿いを中心に降雪量が増える可能性があるとして路面の凍結への注意を呼びかけています。